濃度計による濃度値の決定

ここでは濃度値を、「本当の」、つまり赤、緑、青に対する物理的なカラーフィルタまたはビジュアルフィルタによって測定します。

Blackなどの無彩色はビジュアルフィルタで測定します。CMYなどの有彩色は、最も多く吸収されるカラーのフィルタで測定します。

下図の例を見てください:

黄色の面は青い光を最も吸収し、赤と緑は反射します。吸収される青が多いほど、つまり反射される青が少ないほど、黄色の濃度値は高くなります。青の反射は、青だけを透過させる青のフィルタによって測定されます。

シアン、マゼンタ、イエローでは次のようになります:

シアン:青 + 緑を反射/赤を吸収
=> 赤のフィルタで測定

マゼンタ:青 + 赤を反射/緑を吸収 => 緑のフィルタで測定

イエロー:赤 + 緑を反射/青を吸収
=> 青のフィルタで測定

簡易表示:イエローの反射/吸収

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すべての有彩色つまり CMY と、有彩スポットカラーに該当:最大濃度値が出るカラーフィルタで測定します。

以下の図に、イエロートーンのスペクトルを示します。青のフィルタ曲線は、イエローの吸収が最大(強度が最小)である範囲にあります。このフィルタでイエローを測定します。

図で示す RGB フィルタ曲線(実際のフィルタ曲線ではありません!)

 

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カラーフィルタの性質 => 濃度ステータス/偏光フィルタ

RGB カラーフィルタ曲線の形状は(上記参照)様々に異なります。つまり、たとえば青のフィルタが青の光を透過させ、強度の値が変化する波長帯域です。

濃度ステータスによって、カラーフィルタ曲線の形が決まります。濃度ステータスは、測定した光からどうやって濃度値を導くかを表します。またその際、ISO 規格 5-3 に基づきます。

得られた濃度値は、付随する濃度ステータスと、偏光フィルタによって測定されたかどうかが判明している場合のみ、意味を持ちます。

濃度ステータスと偏光フィルタの情報は、濃度値に適切に反映される必要があります。

「ゼロ」

すべてのカラーに共通して:

測定されたベタ濃度から、ペーパーホワイト濃度が差し引かれます。紙の白は、カラーの濃度決定に影響を与えてはいけません。