このダイアログは、[プロファイルを作成]ダイアログ>[プロファイルオプションを表示]で、[変更](ガモットマッピング)をクリックすると開きます。
ここでユーザー指定の色域変換を設定したり、デフォルト設定(最適化色域変換)に戻すことができます。
このダイアログボックスでは、カラーサチュレーションを変更す
ることができます。 イメージの彩度が十分でない場合、これらの
変更はイメージ全体に影響します。このダイアログボックス内でカラー紙のグレー軸修正を設定することもできます。
変更を確認してダイアログボックスを閉じるには、[OK]ボタンをクリックします。
[デフォルト]をクリックすると、デフォルト設定が復元し、ダイアログボックスが閉じます。
ダイアログボックスを閉じ、変更を取り消すには、[キャンセル]をクリックします。変更前の設定が復元されます。
•印刷可能な色空間の外側に位置する色は、プリントテーブルの色によって占められるスペースにバランス良く再マップされます。また、印刷可能なすべての色を最大限に使用することが望まれます。色相を変えずに、必要に応じて彩度を適度
に弱め、ライトネスを調節します。
•通常、暗い有彩色は明るくなり、明るい有彩色は暗くなります。イメージのディテールは可能な限り保持されます。後でマップされるより純度の高い色用の空間をとっておくため、実際に印刷工程でマッピングできる色は、色空間内で若干シフトされます。
•絶対ホワイト(濃度= 0.0)は、ペーパーホワイトとして再現
されます。絶対Black(濃度> 3.5 )は、プロセスカラー
に許容される最大ドット領域を使用して再現されます。
グローバル設定を使用して、色域全体の明度と彩度(飽和度)の
再現に影響を与えることができます。例えばカメラまたはスキャナのプロファイルが正しくても、編集したイメージの彩度が低すぎたり高すぎたりする場合などに、プロファイルのデフォルト設定を変更することができます。
色域変換の設定を変更して、最適化色域変換の一部である制限を修正することができます。
[ライトネス/ コントラスト]スライダを使用して、明色の色域変換に影響を与えることができます。このスライダを動かしてライトネス/コントラストの割合を設定できます。特に、飽和した明るい印刷不可能な色の再現に影響を与えます。
•[ライトネスを保持]:スライダを左に移動、つまり値を「0」(中央の位置)と「-5」の間にセットすると、ライトネスが維持され、数値に応じてライトネスの維持に重点がおかれます。飽和した色が暗くなる(彩度が低下する)のを防ぎたい場合は、スライダを「-5」の位置(明るさのみ)に移動します。ただしこれにより、イメージのディテールが失われることがあります。
•[コントラストを保持]:スライダを左に移動、つまり値を「0」(中央の位置)と「+5」の間にセットすると、明るさが維持され、数値に応じて明るさの維持に重点がおかれます。これによって明るい有彩色が過度に「重く」見えることがあります。ディテールのコントラストが最適に再現されている場合、「+5」の位置(コントラストだけ)では彩度が失われ、色が暗く見えることがあります。
•デフォルト設定はスライダ位置「0」です。この設定には従来からの再現作業の成果が反映されています。
二番目ののスライダ(「暗く/ 明るく」)は飽和した暗色の色域変
換に影響を与えるのに使用します。
•[暗く]:スライダを左に移動、つまり値を「0」(中央の位置)
と「-5」の間にセットすると、有彩色は暗くなります。 これに
より、色が暗く濃いほど、Black の割合が高まります。これにより、色が暗く濃いほど、Blackの割合が高まります。ただし、刷プロセスの厳重なチェックがより重要になります。
•[明るく]:スライダを右に移動、つまり値を「0」(中央の位
置)と「+5」の間にセットすると、有彩色は明るくなりま
す。特に暗い有彩色は、より明るく鮮やかに見えるようになります。同時に、ディテールが目立って失われます。
この設定は標語やポスターのような精度の高さが重要でない素材の再現に適しています(新聞印刷など)。また、UCR値の低い印刷工程にも適しています(ドット領域が270%など)。
•デフォルト設定はスライダ位置「0」です。この設定には従来からの再現作業の成果が反映されています。
[暗色のコントラストを強める]:シャドウのディテールを増加させるには(ライトネス修正)このボックスを選択します。デフォルトではこの機能は選択されていません。
スライダ[グレー/カラー]による変更はイメージ全体に彩度グラデーションと似た効果をもたらしますが、各カラーでそれぞれ使用可能な彩度範囲に関係します。
•[グレー]:スライダを[グレー]の方向(左側)に移動する、つまり「0」(中央)~「-4」の範囲に設定すると、すべてのカラーが非飽和になります。「-5」では 、新聞印刷など4 色の白黒再現に対応([Quadruplex])するすべてのカラーが非飽和となります。
•[カラー]:スライダを[カラー]の方向(右側)に移動するつまり「0」(中央)~「+5」の範囲に設定すると、すべてのカラーのポストサチュレーションが発生します。この効果は、通常は新聞の印刷に適しています。その一方で、プロセスカラーの色空間外側部分のカラーがまとめて強く押されるため、それらの彩度が全く識別できない場合があります。
•デフォルト設定はスライダ位置「0」です。この設定には従来からの再現作業の成果が反映されています。
スライダ[暗く/明るく]による変更はイメージ全体に明度グラデーションと似た効果をもたらしますが、各カラーでそれぞれ使用可能な明度範囲に関係します。
•[暗く]:スライダを「暗く」に向けて左方向に移動する、つま
り0(中央)から-5の範囲に設定すると、画像は全体的
により暗く(露光不足のように)になります。
•[明るく]:スライダを「明るく」に向けて右方向に移動する、
つまり0(中央)から+5の範囲に設定すると、画像は全
体的により明るく(露光過多のように)になります。
•デフォルト設定はスライダ位置「0」です。この設定には従来からの再現作業の成果が反映されています。
通常、Prinect Color Toolbox では、カラー用紙の分版は、メディアホワイトに関連して計算されます([知覚的]変換指針)。言い換えれば、グレー軸もメディアホワイトに対して相対的に計算されます。このため、黄色っぽい用紙では、グレー軸も黄色っぽく再現されます。人の色覚ではこのグレー軸は(黄色っぽい)用紙に対しニュートラルに見えます。しかし黄色っぽい用紙の上でも、グレー軸をニュートラルに(絶対的に)再現したい場合があるでしょう。
このオプションを使用すれば、グレー軸をニュートラルに(暗いミドルトーンから明るいミドルトーンへ)することができ、用紙の色相の限界までハイライトできます。このスライダを使用してグレー軸をどこまでニュートラルにするかを設定できます。最初にチェックボックスを選択してこのスライダを有効にします。