スポットカラーの数値は、印刷されるサブストレートに依存します。また生産プロセスによって、異なるバッチ間で違いが生じる可能性があります。[カラー値を比較]機能で、パッチのカラー値をテーブルの項目と比較できます。
1.分析したい色調を測定します。
2.[ツール>カラー計算]でカラー計算を起動し、[カラー値を比較]タブを開きます。
3.[テーブル]で、比較対象となるスポットカラーテーブルを選択します。
4.[測定データからインポート]をクリックします。選択したカラーパッチのLab値がカラー計算にインポートされます(Lab値が[インプット]に表示されます)。
カラー計算機が、インポートされた数値に最も適合するカラーをテーブルで検索します(Lab値が[テーブル]に表示されます)。
(5).カラーテーブルで希望する項目が見つからない場合は(差異がテーブルのカラーとの差より大きいなどの原因で)、正しいカラー名を選択してください。
両方のLab値がカラー計算機によって比較され、色差が[差異]のΔEabとΔE00に表示されます。他に、シングルチャンネル、彩度、飽和度の違いが表示されます。
これらの数値をもとに、サブストレート上でのスポットカラーの実際の印刷結果が、テーブルの各数値にどれだけ近いか評価できます。
実践では、ΔE00の差異がおよそ1 であれば良好と判断でき、3より小さければISO規格の範囲内です。「ΔE00」が5から6、またはそれより大きい場合、そのスポットカラーは使用しないほうがよいでしょう。
[カラー値を比較]では、カラーテーブルを使用せずに、2つのカラーを比較することもできます。その場合は、2つ目のカラーのLab値を[テーブル]欄に入力します。
1つの測定の複数のカラーパッチを比較したいときは、テストチャートで次のカラーパッチを選択して再度[測定データからインポート]をクリックし、次のカラーを分析します。
注記:その他の設定についてはカラー計算>カラー値を計算を参照してください。
[カラーを記憶]をクリックすると、現在の比較が一時保存されます。この方法によって、最大8個のカラーを測定データからインポートしたり、数値を入力して定義したりして、カラー値とカラーテーブルを比較できます。
その後、エクスポート機能によって、データをcsvファイルに保存できます。csvファイルのテーブルには、カラーパッチ名、[入力]と[テーブル]のLab値、差ΔE00がそれぞれ含まれます。
[リセット]をクリックすると、データがエクスポートされず、一時保存が削除されます。