トランスファー曲線(印刷特性曲線)とは、プリプレスシステム製品の色調、例えば刷版のスクリーンデータと、これの印刷時の色調との関係をグラフィック表示したものです。この曲線から、いわゆるドットゲインが計算されます。
トランスファー曲線(印刷特性曲線)では、印刷中に発生するドットゲインの変化を修正できます。ドットゲインとは、印刷によって生じるスクリーンドットサイズの増加のことです。これにより、画像が濃く(ベタに)なったり、カラーシフトが生じることがあります。例:80 %で作成されたスクリーン領域は、印刷中に絵柄面積率が90 %になります。この場合のドットゲインは10%です。
ドットゲインは最適な印刷特性曲線からの偏差です。目標の印刷特性は、線形的に45°で上昇します。印刷特性曲線はインキ、紙の特性、印刷形式そして印刷機の作動等に依って決まります。
•Y軸:"印刷"ドットゲイン(%)を示します。
•X軸:"刷版"ドットゲイン(%)を示します。
注記:印刷特性曲線(トランスファー曲線)は、各プロセスごとに設定します。同一のジョブを他の印刷機(他のプロセス)で印刷すると、結果も違ってきます。