プリセットデータをオフラインで印刷機に伝送する

特定の場合にはデフォルトデータ(絵柄面積率)をオンラインでネットワークから印刷機へ送信することはできません。

例えば次のような場合があります:

印刷機をオンラインで接続させることができない

ネットワークに障害がある

ジョブが他社に送られる

ソフトウェアの更新中であるため印刷機とのオンライン接続ができない

これらの場合にはジョブのデフォルトデータをフラッシュカード又はUSB大容量メモリに保存して印刷機に読み込むことができます。

この際次のことに気をつけてください:

プリセットデータを USB マスストレージ経由で機械に伝送する

プリセットデータをジョブメモリカード経由で機械に伝送する

プリセットデータを USB マスストレージ経由で機械に伝送する

デフォルトデータ(絵柄面積率)のUSB大容量媒体への保存及びこれに続く印刷機へのロードはプリネクトプレスセンターのみで可能です。

デフォルトデータを印刷機に送信するにはオンライン接続が適します。例えばネットワーク障害のような例外的ケースにのみUSB大容量メモリをご使用ください。

IconNote00517.jpg

注記:この手順では印刷機からフェードバックは得られないことにご注意ください。

前提条件

この機能を利用できるためには、ユーザーとして"フラッシュカード"アクセス権限を所有することが必要です。

データ保存は市販のUSB大容量メモリで十分できます。

USBスティックの最上位ディレクトリ(Rootディレクトリ)のフォルダは"PressCenter"でなければなりません。そうしないと印刷機がデータを読み込めなくなるからです。

デフォルト値の保存は用紙に対する絵柄面積率がすでに許可された場合にのみ可能です。

デフォルトデータをUSB大容量メモリに保存

1.USB大容量メモリをプリネクトクライアントコンピュータの空きUSBポートに差し込みます(例えば印刷機の近くなどではプリネクトクライアントならどれでも差し込んで構いません)。

2."ジョブ"ペーンに移動して、必要なジョブを選択します。

3.ジョブを開きます。

4."印刷"タブに移動します。

5.用紙を選択します。

·"フラッシュカード"メニュー項目をコンテキストメニューから選択します。"フラッシュカード"(ジョブメモリカードのこと)ボタンをクリックしても構いません。

·"ジョブメモリーカード"ダイアログウィンドウが表示されます。

ダイアログウィンドウの説明はウィンドウ"ジョブメモリカード"の簡単な説明をご参照ください。

6.右ペーンに開いているウィンドウにUSBディレクトリへのパスを入力します。

step_printing00520.jpg

symbol_path.png

 

·最上位フォルダは"PressCenter"でなければなりません。パスは例えば"H:\PressCenter"です。

·このディレクトリはパス名の前の点が緑になると有効です。

·ダイアログウィンドウをさらに開くとパスはすでに登録ずみであり、それ以降登録する必要はありません。

7.必要な用紙を左のページ(クライアントコンピュータ絵柄面積率による用紙)から右ページ(USB大容量メモリ)へドラッグアンドドロップします。

·"用紙データを変更"ウィンドウが表示されます。ここでは手動による色割り当て及び用紙名の変更が可能です(用紙データを変更もをご参照ください)。

8."OK"をクリックします

·間もなく用紙が右側に見え、USB大容量メモリに保存されています。

9.必要なすべての初期設定が保存されたらUSB大容量メモリを抜き取ってください。

装置にあるUSB大容量メモリ

印刷機のガイドスタンドにはUSB大容量メモリを差し込む必要があるUSBポートがあります。次に記憶媒体管理でUSBメモリを有効化します。

次にジョブ選択でUSBメモリの初期設定値を読み込むことができます。

プリセットデータをジョブメモリカード経由で機械に伝送する

デフォルトデータ(絵柄面積率)のフラッシュカードの保存及びこれに続く印刷機へのロードはCP2000搭載印刷機及び旧バージョンに適しています。

デフォルトデータを印刷機に送信するにはオンライン接続が適します。しかし例えば一部の旧式印刷機ガイドスタンドにはWPIアダプタは付いていません。この場合にはフラッシュカードはインキゾーン制御用のデフォルト値を保存します。フラッシュカードドライブ搭載印刷機の場合、次に、保存された値を読み込めます。

IconNote00521.jpg

注記:この手順では印刷機からフェードバックは得られないことにご注意ください。

前提条件

ジョブメモリカードドライブの接続

サポート対象のフォーマット

ウィンドウ"ジョブメモリカード"の簡単な説明

フラッシュカード出力の構成

デフォルトデータをフラッシュカードに保存

前提条件

この機能を利用できるためには、ユーザーとして"フラッシュカード"アクセス権限を所有することが必要です。

データの保存のためにはフラッシュカード及びフラッシュカードドライブが必要です。

·フラッシュカードドライブにはドライバーがインストール済みであることが必要です。ドライバーの場所はプリネクトプレスルームマネージャー/プリネクトインテグレーションマネージャーのインストールDVDです。

デフォルト値の保存は用紙に対する絵柄面積率がすでに許可された場合にのみ可能です。

ジョブメモリカードドライブの接続

1.フラッシュカードドライバーをフラッシュカードドライブのためにインストールDVDからインストールしてください。

2.コンピュータの電源スイッチをオフにします。

3.ジョブフラッシュカードドライブ用同梱のUSBコネクタを、プリネクトクライアントPC(またはプリネクトクライアントごとに差し込み可能)又はプリネクトプレスルームマネージャー/プリネクトインテグレーションマネージャーサーバの空いているUSBポートに差し込みます。

·電源供給はUSBインタフェースから行います。

·ジョブメモリカードドライブの緑のパイロットランプが点灯していることを確認してください。

4.コンピュータの電源スイッチを再びオンにします。

IconDangerInjury.jpg

注意:赤の LED ランプが点灯している限り、フラッシュカードを絶対に取り出さないでください。

サポート対象のフォーマット

ジョブメモリカードは2種類のフォーマットをサポートしています:

機械コントローラCPC 1-02/03用のD1フォーマット

D2フォーマットは、プリネクトクラシックセンター(CPC 1-04)とプリネクトCP2000センターの機械制御で読み込まれます。

D1 と D2 フォーマットの対比

名称

D1

D2

保存スペースの数

50

50

CPC 1 値の保存スペース

1-50

1-50

CPC 3 値の保存スペース

1

(CPC 1-02/03 はフラッシュカード上の最初の保存スペースだけを読み込みます。)

1-50

ジョブあたりの印刷ユニット数

1-8

1-16

色順

B,C,M,Y,X,Z,U,V

B,C,M,Y,X,Z,U,V,S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8

一般

 

プリセット値がCDKフォーマットで保存されます(CPC 1-CPC 3-CPT - データ通信システム)。

各用紙ごとに、少なくともファイルが2つあります。

ウィンドウ"ジョブメモリカード"の簡単な説明

jobmanagement_flashcard_drive_04_b.png

 

"ジョブメモリーカード"ウィンドウは3つのペーンに分かれています:

"ジョブリスト"ペーン (1)

このペーンには選択されたジョブの絵柄面積率がすでに計算された印刷用紙はすべて表示されます。つまり"SheetfedPrinting"シーケンスは完了しています。

"ジョブメモリカード(フラッシュカード)"ペーン (2)

"ジョブメモリーカード"タブでは用紙を保存することがえきるフラッシュカードのスペースが50個リストアップされています。

IconNote00526.jpg

注記:ドラッグアンドドロップでフラッシュカードへドラッグされていても、まだ保存されていない(書き込まれていない)用紙(用紙の絵積柄面率)は全て、ブルーの斜体フォントで表示されています。

用紙プレビューを持つ情報ペーン (3)

下のペーンには選択されている用紙に関する情報が表示されます。以下の項目が含まれます:

ジョブ番号

ジョブ名

用紙名

顧客名

作成日

両面印刷の用紙プレビューも点検のために表示されます。用紙プレビューは"ImpositionOutput"シーケンスで"用紙プレビュー生成"オプションを有効化した場合にのみ見えます。

ここではすべての情報を変更することはできません。用紙を"ジョブリスト"からフラッシュカードにコピーして初めて変更を行うことができます。このためにはフラッシュカード構成で"手動での印刷ユニットへの色割り当て"オプションが有効化されていることが必要です(フラッシュカード出力の構成をご参照ください)。

フラッシュカード出力の構成

1."構成"ボタンをクリックします。.

ここでは、ラッシュカードへのジョブ保存用の以下のプリセットを行なうことができます:

手動による印刷ユニット色割り当てを有効化してください。

CPC 1-02/03 設定を行なう

日付フォーマットを定義する

IconNote00529.jpg

注記:ここで行なう設定はすべてのジョブメモリカードに対して有効です。

手動による印刷ユニットへの色割り当て

有効:チェックボックスにチェック

このオプションによってのみ手動による色割り当て及び用紙名の変更が可能です。用紙をメモリカードにドラッグすると"用紙データを変更"ウィンドウがでます(用紙データを変更をご参照ください)。

無効: チェックボックスにチェック無し

手動による色割り当て及び用紙名の変更不可能です。

CPC 1-02/03設定

CPC 1-02/03(自動色割り当て)にのみ適用されます。

表面印刷または裏面印刷

表面印刷の色割り当てが保存されるのは、表面に少なくとも1つの色割り当てが存在する場合のみです。それ以外の場合は、両面印刷のカラー割り付けが保存されます。

4/4

最初の4つのカラーがおもて面印刷用に、次の4つのカラーが裏面印刷用に、それぞれ自動的に予約されます。ジョブに特色が含まれている場合には、この設定により表又は裏といった設定が提供さます。

反転装置付CPC 1-03

片面印刷のプロセスカラーが最初に保存され、その後に片面印刷のスポットカラー、最後に両面印刷のカラーが保存されます(それぞれ該当するカラーが存在する場合)。裏面インキのプロファイルは常に個別に追加する必要があります。

日付フォーマットの作成

1."一般"タブに移動します。

次のポップアップウィンドウが表示されます。

step_printing00532.jpg

jobmanagement_flashcard_drive_14.png

 

2."ジョブメモリーカード"ペーンに表示したい日付表示形式を有効化します。

デフォルトデータをフラッシュカードに保存

"ジョブメモリーカード"ウィンドウを開いて、開いたジョブのプリセットデータをジョブメモリカードに移動できます。

1.左の"ジョブリスト"ペーンにある対応する用紙を選択し、これをドラッグ・アンド・ドロップにより右側の必要な場所にドロップします。

·構成で"手動での印刷ユニットへの色割り当て"オプションを有効化した場合(フラッシュカード出力の構成)、"用紙データを変更"ウィンドウが表示されます。

用紙データを変更

jobmanagement_flashcard_drive_15.png

 

ジョブ名

"ジョブ名"入力欄に、後で印刷機での用紙の選択のために利用可能になる名前を記入します。ジョブ名がデフォルトでは常に登録されます。印刷機において同一オブの複数用紙はこの設定と区別されないので、一意的な名称を与えるようにしてください。例えば"用紙名"を追加名として追加できます。

表と裏

"用紙データを変更" ウィンドウの下ペーンで表と裏の色割り当てを変更することができます。標準4プロセスカラーCMYKでは処理しないパッケージング印刷の場合この割り当ては有意義です。この場合にはスポットカラーにX、Z、U等の略を優先することができます。

2.次に"OK"ボタンをクリックします。

·用紙はフラッシュカードに青斜体字で表示されます。

3."保存"ボタンクリックして、ダイアログウィンドウに"はい"で確認します。

4.フラッシュカードへの書き込みが完了し確認ランプが緑になるまで待ちます。

CPC1-02/03に関するその他の注意

CPC 1-02/03を持つ印刷機では、インポートしたジョブは1行目に配置します。この CPC バージョンはフラッシュカードの最初のジョブだけを認識します。

よって、用紙の絵柄面積率をフラッシュカードに保存したい場合は、用紙を常に 1 番目の位置にドラッグしなければなりません。

この位置がすでに埋まっている場合、この位置にあるジョブをまず削除(位置を選択して"消去"ボタンをクリック)又は単に上書き(用紙を1番目の位置にドラッグ)します。上書きする際には以下の質問が表示されます。ここで"はい"ボタンを押す必要があります。

ジョブメモリカードを機械に差し込む

印刷機のガイドスタンドには初期設定データが保存されているフラッシュカードを差し込む必要があるフラッシュカードドライブがあります。次に記憶媒体管理でフラッシュカードを有効化します。

次にジョブ選択でフラッシュカードの初期設定値を読み込むことができます。