顧客データまたは印刷材料のデータなどの、マスターデータの新規作成は、必ず中央の管理機能で実行しなければならないわけではありません。ジョブ作成時に新しいマスターデータを入力して、マスターデータ保存場所(MDS)に自動的に引き継がせることもできます。
この自動機能は、標準的にすべてのジョブで有効で、希望に応じて無効にすることができます。様々なワークフロー(Prinect Portal、Web-to-Print、CSV など)で作成する場合には、この自動機能を個別に有効 / 無効にすることができます。
注記:逆向きの作業(マスターデータ保存場所からのマスターデータをジョブに追加する)は、常に自動的に実行されます。
ジョブからのマスターデータのインポートには、以下のインポートルールが適用されます:
•マスターデータのインポートの際には、すでにデータレコードがマスターデータ保存場所(MDS)に作成されているかどうかを調べます。調査は明確に定義された Unique Key によって実行されます。マスターデータ用のUnique Key を参照。
·ケース1:データレコードはまだ MDS 内に作成されていません(Unique Key はまだありません)。この場合には、新しいデータレコードは MDS 内に作成されます。
·ケース2:データレコードはすでに MDS 内に作成されています(Unique Key はあります)。この場合には、既存のデータは新しいデータで上書きされます。存在していないデータは補われます。
ジョブからは、標準的に以下のマスターデータがマスターデータ保存場所に書き込まれます。
•印刷材料データ
•顧客データ
マスターデータは Unique Key で一意的に特定されます。
"固有キー"とはデータセットを一意的に表す一つまたは複数の属性のことを言います。たとえば、印刷材料のデータレコードは、"番号"と"ブランド"の 2 つの属性で一意的に特定されます。あるジョブにこの Unique Key を持つデータレコードが含まれていると、新しいデータレコードがマスターデータ保存場所内に作成されるか、または既存のデータレコードが上書きされます。
|
Unique Key |
コメント |
---|---|---|
用紙 |
•番号(材料番号) •ブランド名 |
ジョブに欠けている属性すべてが、MDS 内にある属性で埋められます。 |
顧客 |
•顧客ID (顧客番号) |
マスターデータのインポートの構成は、JDF インポート設定で実行します。ここでは、使用しているすべてのワークフロー(MIS、CSV、Web-to-Print など)について、マスターデータのインポートを有効 / 無効にすることができます。標準的には、すべてのワークフローについて、マスターデータのインポートが有効になっています。
マスターデータのインポートを構成するためには、次のようにしてください:
1."管理 > JDF のインポート"メニューに移動してください。
2."マスターデータ"のレジスターに移動してください。
3."プロファイルを選択"をクリックしてください。
4.マスターデータのインポートを構成するプロファイルを選択してください。プロフィールを選択も参照してください。
5."OK"をクリックします。
6.マスターデータのインポートで有効 / 無効にするマスターデータ(顧客、印刷材料)を選択してください。
7.[保存]をクリックします。
これで、ジョブ用のマスターデータのインポートが構成されました。