[スキーム]にリソースとして保存されるスキームを作成/編集する場合は、このエディタを使用します。
[Matrix]グループの右上にあるリストボックスを使用すると、輪転オフセット用のスキームを作成または編集できます。枚葉オフセットか輪転オフセット (輪転機8個まで) を選択できます。2つ以上の輪転機がある場合は、[保存]ボタンの下のウィンドウ下にリストボックスが表示され、輪転機を切り替えることができます。[巻取紙の折りアシスタント]を開始するには、[スキームは折り規則から生成]のボタンをクリックします。それについてはオフセット輪転印刷の折りアシスタント を参照。
折りスキームの3D表示については折り用紙アニメーション も参照してください。
[名前]
このスキームで使用されるハイデルベルグ折りタイプカタログにリストされている折りタイプの正確な名前。
折りスキーム名は、自動仕上げ用に保存されます(折り機でのデフォルト)。
折りスキーム名は標準スキームで定義されます。特殊なデフォルトが折り機で定義される場合にのみ、折りスキーム名を編集してください。
標準スキーム名に関する情報はこちらを参照:標準スキームの名前
[折りタイプ (CIP4)]
ワークフローでの次の処理作業のために、標準スキームに対して、CIP4折りタイプカタログに従った折りプロセスが自動的に表示されます。
[コメント]
ここでは、スキームに関するコメントを入力できます。これらのコメントは評価されません。
通常(相称的な製本)、この値は「0」です(以下の中央移動を参照)。システムは、問題のありそうな中央移動値の設定を「0」に戻します。
[挿入インデックス]
次の用紙は、ページのこの番号の後に挿入されます(例:中綴じ用)。
このボックスおよび中央移動は、それぞれの計算に基づいて設定されます。さらに、挿入ポイントの以前のページは暗くなり、そのページ以降は明るくなります。
中央移動とは
折り込みページを備えた非相称的な製本では、中央移動によって、どの折りで製本が行われるのかが定義されます。
中央移動の目的は、ページ番号付けとクリープを正しく計算することです。折り込みページでは、クリープは使用されません。
いつ中央移動が使用されるのか
中央移動は、以下の基準を備えた製品でのみ使用されます。
•スキームはシングルラインです。
•折り込みページがあります。つまり、折りスキームに関して左右非対称に綴じられます。
•選択した製本方法は中綴じまたは混合綴じです。クリープを正確に計算する必要があります。
例:ある本には、以下の折り用紙が含まれます。
折りスキームF04-01_ui_2x1
ページ番号付けと方向
これは、1枚の折り込みページを備えた用紙を含めることを目的としています。その用紙には、以下の折りスキームがあります。
折りスキームF06-04_ui_3x1_P(標準外のスキーム)
ページ番号付けと方向
左側のリーフは、この用紙上で広げることができます。製本は、折り2で行う必要があります。
[中央移動]パラメータでは、どの折りで製本が行われるのかが定義されます。
注記:中央移動がオンの場合、
中央移動の計算
1.中央移動の基準点は、スキームの理論上の中央です。スキームの理論上の中央は、すべての用紙ページ(表と裏)の数を2で割ることによって決定します。
本書の例では、折り込みページを持った用紙の理論上の中央は「3」です。
2.次に、製本が行われる折りに達するまで、表と裏のページを左から右に向かってカウントします。
本書の例では、製本は折り2で行われます。折り2までの表と裏のページ数は「4」です。
3.中央移動は、これらのページ数と理論上の中央の差です。
本書の例では、その値は「1」 (4-3)です。この場合、中央移動は正の値です。つまり、綴じが行われる折りは、理論上の中央の右側になります。
•正の中央移動:折りは、理論上の中央の右側です。
•負の中央移動:折りは、理論上の中央の左側です。
[列]
スキームの列数
[行]
スキームの行数
印刷方式のリストボックス
枚葉または複数の輪転機を使用する輪転。
[天地返しで裏]
デフォルト設定では、裏面は打ち返しによって作成されます。天地返しによって裏面を作成する場合は、このオプションを有効にする必要があります。
すべての裏面に同じ内容を割り当てます(ポストカード、名刺など)。
[裏を作成]
表のページ数と方向は作成しました。[裏を作成]をチェックすると、裏のページ数と方向が自動的に作成されます。
[プロトタイプを使用]
複数の同じ1アップを備えた面付けスキームがあります。
•表: [プロトタイプを使用]を指定すると、「(1,1)」というマークが付いている左下1アップの数と方向を表のすべての1アップにコピーできます。
•裏:[プロトタイプを使用]を指定すると、「(1,1)」というマークが付いている1アップの数と方向を裏のすべての1アップにコピーできます。
[打ち返し]:プロトタイプは右下の1アップです。
[天地返し]:プロトタイプは左上の1アップです。
[整合する]
•この機能は、番号を連続した状態に維持しながら折りスキーム内のページ割り付けから位置を除外する場合に使用します。これは、輪転機の部分だけが印刷で使用される場合などに必要になります(以下の整合するを参照)。
[整合する]を使用して作業を進める方法の例として、2つの輪転機がある印刷機を使用します。2番目の輪転機の幅は、最初の輪転機の半分です。
1.[Matrix]グループで、2x2スキームを作成し、[輪転印刷機: ダブル]を選択します。
2.折り規則「X1Y1」を入力します。
その他の設定は、すべてそのままです。これで、ページ設定は以下のようになります。
[整合する]を使用しない輪転機1
[整合する]を使用しない輪転機2
3.輪転機2の幅は、輪転機1の半分です。つまり、ページ14、3、13、4が、スキーム内で用紙の存在しない場所に配置されることになります。これらのページ番号を「0」に設定します。
4.[整合する]をクリックします。ページ番号が修正されます。正しいスキームは以下のようになります。
[整合する]を使用した輪転機1
[整合する]を使用した輪転機2
原則的には、ページ番号とページ方向はこの領域に含まれるすべてのパラメータに依存します。
このボックスでは、折り規則を手動で入力できます(折り規則を参照)。
右側のアイコンをクリックして、[折りアシスタント]を起動します。[折りアシスタント]は、折り規則を作成するためのグラフィックツールです(折りアシスタント/折り用紙アニメーションを参照)。
[ページ付け方法]
•[ノーマル]:折りたたみたい製品のページには、本のように連続番号が付けられます。すべてのページが同じ方向になります。
•[カレンダー]:折りたたみたい製品のページには、本のように連続番号が付けられます。1ページおきに方向が反対になります。
•[経本折り]:このタイプのページ割り付けは、シングルラインスキームだけに影響します。ページ1から見ると、ページ番号は右側にあり、循環的で(裏も含む)、昇順になっています。すべてのページが同じ方向になります。
[折り後に最上ページを回転]
方向を変更するには、ページ端の中央をクリックします。
[輪転機1が下]
ほとんどの輪転印刷機では、輪転機1が上にあります。印刷機の輪転機1が下にある場合は、このオプションをクリックする必要があります。
[ページ1を後]
•ここでは、折り加工後にページ1が前と後ろのどちらにくるかを設定します。
[折り手順を表に適用]
一部の製品では、裏を最初に印刷してから表を印刷する必要があります。そのような場合は、印刷後に表が上にきます。その後で、折り規則を表に適用する必要があります。
[裏を無視]
裏面がありません。
[多義的な場合は天側でクリープ]
1つのスキーム内で複数の1アップを扱う場合、異なるクリープ方向が必要となる可能性があります。デフォルトではページは「背側」でクリープ処理されます。このオプションを有効にすると、その折りスキームでページを「天側」でクリープ処理するように設定できます。
折り規則の要素は、「X」、「x」、「Y」、「y」、「.」およびその文字の後に続く数字です。「-」記号は特殊な場合に使用され、折り手順の開始時に配置されます。
折りレイマークは、常に左下にあります。折りは、常に左から右、上から下に向かいます。
•X: 開いた用紙の長さでの折り、上方向に折る;折り後は、左ページが右ページの上にあります。
•x: 開いた用紙の長さでの折り、下方向に折る;折り後は、左ページが右ページの下にあります。
•Y: 開いた用紙の幅での折り、上方向に折る;折り後は、下方のページが上方のページの上にあります。
•y: 開いた用紙の幅での折り,下方向に折る;折り後は、下方のページが上方のページの下にあります。
•「.」:断裁&スタック用です。用紙が断裁され、上または下にスタックされます。
•数字:折りまでのページ数(左から右、または下から上)。
•「-」:折り規則に「-」記号がある場合、仕上げでは「-」の後の折り手順がすべて無視されます。つまり「-」の後では、用紙は実際には折られません。ただし、ページ数を正しく計算できるように、「-」の後の手順も引き続き折り規則を通じて実行されます。折り規則「X1-Y1」の例および
ダブルゲート折りに対する折り規則「X1X2-x1」の例も参照。
「-」記号を折りアシスタントで作成することはできません。
折り規則「X2x1Y2y1」の例
標準スキーム「F32-08_li_4x4」が使用されます。
折りスキームF32-08_li_4x4
表示:
破線を谷折り。
実線を山折り。
この場合の折り規則は、「X2x1Y2y1」です。
1.X2:右に2ページ移動します。ここに折り1があります。左側の両ページが右側の両ページ上にくるように、用紙を折ります。
2.x1:右に 1 ページ移動します。ここに折り2があります。左側のページが右側のページの下にくるように、用紙を折ります。
3.Y2:上に 2 ページ移動します。ここに折り3があります。下側のページが上側のページの上にくるように、用紙を折ります。
4.y1:上に 1 ページ移動します。ここに折り4があります。下側のページが上側のページの下にくるように、用紙を折ります。
この例では、標準スキーム「F08-07_li_2x2」を使用します。この場合の折り規則は、「X1Y1」です。
折りスキームF08-07_li_2x2
折り規則を「X1-Y1」に変更します。この折り規則を入力した場合、折りは以下のようになります。この折り規則に関して特殊なのは、「-」記号の後で手順「Y1」が実行されないことです。
1.X1:右に 1 ページ移動します。ここに折り1があります。左側のページが右側のページの上にくるように、用紙を折ります。
2.「-」:「-」記号は、次手順の「Y1」が仕上げで無視されることを意味します。
3.Y1:上に 1 ページ移動します。ここに折り2があります。下側のページが上側のページの上になるように用紙を折ります。
[カム&ゴー]製本の実用例:折り2で折りたたむ代わりに、すべての用紙が積み重ねられるときにこのポイントで断裁機が使用されます。下方のスタックは、天地返しによって上方のスタックの上で束ねられます。
標準スキーム「F06-03_ui_3-4x1」が使用されます。
折りスキーム F06-03_ui_3-4x1
この場合の折り規則は、「X1X2-x1」です。
1.X1:右に 1 ページ移動します。ここに折り1があります。左側のページが右側のページの上にくるように、用紙を折ります。
2.X2:右に2ページ移動します。ここに折り2があります。左側のページが右側のページの上にくるように、用紙を折ります。
3.「-」:「-」記号は、次手順の「X1」が仕上げで無視されることを意味します。
4.x1:右に 1 ページ移動します。ダブルゲート折りでは、ここには折りがありません。左ページが右ページの下になるように用紙を折ります。
ダブルゲート折りでは、中央の折りはありません。そのため、仕上げでは手順「x1」が無視されます。
[折り規則]テキストボックスの右にあるアイコンをクリックして、折りアシスタントを起動します。
[Matrix]に入力した内容に応じて、スキームの簡易グラフィックが表示されます。折りレイマークは左下にあります。
ウィンドウの下部に、折りを同時にシミュレーションする3Dアニメーショングラフィックを表示することができます。両方を表示するにはウィンドウを広げます。最適な状態に合わせて、2Dまたは3D表示で編集できます。ここでは、2つの表示オプションについて説明します。
両方のツールは互いにリンクしています。折りアシスタントの編集は、折りアニメーションに同時に表示されます。また、その逆も同様です。
可能な折りの前には2つのシンボルがあります。これらのシンボルは、折りが上方向または下方向かどうかを表します。また、対称軸に沿って折り用紙を等分に断裁することも可能です:
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[x]:開いた用紙の長さでの折り、上方向に折る;折り後は、左ページが右ページの上にあります。 |
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[Y]:開いた用紙の幅での折り、上方向に折る;折り後は、下方のページが上方のページの上にあります。 |
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[x]:開いた用紙の長さでの折り、下方向に折る;折り後は、左ページが右ページの下にあります。 |
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[y]:開いた用紙の幅での折り,下方向に折る;折り後は、下方のページが上方のページの下にあります。 |
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[Y]:開いた用紙幅での断裁と「下」に積み重ね。断裁端の左部分の用紙は、右部分の下に。対称軸のみで使用可。 |
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[y]:開いた用紙幅での断裁と「上」に積み重ね。断裁端の左部分の用紙は、右部分の上に。対称軸のみで使用可。 |
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[X]:開いた用紙の長さでの断裁と「上」に積み重ね。断裁端の下部分の用紙は、他方の部分の上に。対称軸のみで使用可。 |
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[x]:開いた用紙の長さでの断裁と「下」に積み重ね。断裁端の下部分の用紙は、他方の部分の下に。対称軸のみで使用可。 |
各折りまたは断裁の後で明るい緑色のスキームの部分が消えます。[折り規則]テキストボックスとその下の小さなグラフィックでは、各折りまたは断裁が折り規則の一部として記録されます。最後には、一番上のページを表す濃い緑色のボックスが残ります。
•[1ステップ戻る]:最後の折りを取り消します。
•[リセット]:すべての折りを取り消します。
•[適用]:現在の折り規則は、折りスキームエディタの[折り規則]ボックスに表示されます。折りアシスタントが終了します。問題のありそうな折り規則には赤いマークが付きます。
•[キャンセル]:折りアシスタントが終了します。折り規則は全く適用されません。
折りアシスタントでは、「-」記号を作成できません(折り規則を参照)。
折りアニメーションでは、折り用紙のスキームの3Dグラフィックが表示されます。下記のボタンをクリックすると、編集モードが有効になります。
以下の機能が装備されました:
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その他のツールを選択解除します。 |
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回転した折り用紙を元に戻します。 |
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アニメーションの回転、移動、拡大縮小 回転するには:アニメーショングラフィックをクリックし、マウスボタンを押したまま、マウスポインタを動かします。 移動するには:代替マウスボタン(PC:右マウスボタン、Macintosh:commandキー + マウスボタン)を押しながら、アニメーショングラフィックをクリックし、マウスポインタで移動します。 拡大/縮小するには:アニメーショングラフィックをクリックし、マウスでハンドルを回転します。 |
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グラフィック全体をズーム「+」マークが拡大鏡に表示されます。[Alt]キーを押すとズームアウトします。「-」マークが拡大鏡に表示されます。 |
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編集モードを有効にします。 |
編集モードを有効にすると、考えられるすべての折りの前に2つのシンボルが表示されます (緑:表、黄:裏)。これらのシンボルは、折りが上方向または下方向かどうかを表します。また、対称軸に沿って折り用紙を等分に断裁することも可能です(赤、青)。
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[X]:開いた用紙の長さでの折り、上方向に折る;折り後は、左ページが右ページの上にあります。 |
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[Y]:開いた用紙の幅での折り、上方向に折る;折り後は、下方のページが上方のページの上にあります。 |
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[x]:開いた用紙の長さでの折り、下方向に折る;折り後は、左ページが右ページの下にあります。 |
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[y]:開いた用紙の幅での折り,下方向に折る;折り後は、下方のページが上方のページの下にあります。 |
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[Y]:開いた用紙幅での断裁と「下」に積み重ね。断裁端の左部分の用紙は、右部分の下に。対称軸のみで使用可。 |
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[y]:開いた用紙幅での断裁と「上」に積み重ね。断裁端の左部分の用紙は、右部分の上に。対称軸のみで使用可。 |
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[X]:開いた用紙の長さでの断裁と「上」に積み重ね。断裁端の下部分の用紙は、他方の部分の上に。対称軸のみで使用可。 |
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[x]:開いた用紙の長さでの断裁と「下」に積み重ね。断裁端の下部分の用紙は、他方の部分の下に。対称軸のみで使用可。 |
アニメーションでは、毎回折りまたは断裁を定義したときのスキーム部分の折りまたは断裁の様子および上または下に用紙が積み重なる様子が表示されます。[折り規則]テキストボックスとその下の小さなグラフィックでは、各折りまたは断裁が折り規則の一部として記録されます。最後には、一番上のページを表すボックスが残ります。
•[1ステップ戻る]:最後の折りを取り消します。
•[リセット]:すべての折りを取り消します。
•[適用]:現在の折り規則は、折りスキームエディタの[折り規則]ボックスに表示されます。折りアニメーションは終了します。問題のありそうな折り規則には赤いマークが付きます。
•[キャンセル]:折りアニメーションは終了します。折り規則は全く適用されません。
折りアニメーションでは、「-」記号を作成できません(折り規則を参照)。