このダイアログは、[プロファイルを作成]ダイアログ>[プロファイルオプションを表示]で、[変更](紙白の修正)をクリックすると開きます。
注記:主要機能[測定]では、メニュー[テストチャート>ホワイトによる修正]からこのダイアログを(上部分のみ)開きます。
カラーデータの確認と修正
このダイアログボックスでは、一定のプルーフで重要となる紙白を修正できます。紙白の自動修正またはカラー測定値のスペクトル変換のどちらかによって、光学的ホワイト効果を修正できます。ライトネスの値 L をプルーフに合わせることによって、紙白を修正することもできます。
変更を確認してダイアログボックスを閉じるには、[OK]ボタンをクリックします。
[デフォルト]をクリックすると、デフォルト設定が復元し、ダイアログボックスが閉じます。
ダイアログボックスを閉じ、変更を取り消すには、[キャンセル]をクリックします。変更前の設定が復元されます。
この機能は、光学ホワイトを使用している用紙(カラーコピーやインクジェット用の用紙など)の場合に関係します。プロファイルのプルーフ部分に影響があります。
光学的ホワイトには用紙を特に白く見せる蛍光効果がありますが、技術的に言うと青みがからせるものです。測定値だけに基づいてプルーフをすると、結果が黄味がかってしまいます。
修正は次の2とおりの方法で実行できます。
•紙白の自動修正機能を使用する
•カラーデータのスペクトル変換を行う
自動的に紙白を変更
この機能は、プロファイルのプルーフ部分の計算時に光学的ホワイトの影響を自動的に軽減します。デフォルトではこの機能は選択されません。この機能をオンにすると、測色計による評価でエラーが生じることがあります。
カラーデータのスペクトル変換
この種類の修正では、スペクトルカラーデータが必要です。この手順では、プロファイル計算の前にすべての測定値が修正されます。このため、この修正は ICC プロファイル全体(すべての変換テーブル)へ影響します。
光学的ホワイトは、人の目に見えない紫外線を吸収し、代わりに目に見える青い蛍光を発光します。この変換により、観察者は紙が白くなったように感じます。しかしこの白の印象は主観的なものです。例えばヨーロッパでは、反射光がやや青みがかると、紙は「完全な白」であると言われます。
スライダを動かして修正の度合い(青の量)を設定できます。
•デフォルトの設定(スライダ位置[5])はUV フィルタのスペクトル効果に相当します。
•スライダを[最大](スライダ位置「10」)に近づけるにつれ、修正により青みがかった色かぶりが次第に取り除かれ、黄色っぽく見えます。
•スライダが[なし](スライダ位置「0」)に近づくほど、青の修正は弱くなります。スライダを[なし](「0」)に設定すると、光学ホワイト効果の修正は行われません。
この機能は、シミュレートする印刷工程の用紙よりも暗い用紙を使用する際にプルーフの明度を調整します。測定値だけに基づいて再現すると、明度の設定が損なわれたり、ペーパーホワイトが正確にシミュレートできないことがあります。
プルーフのライトネスのレンジを若干広げて、シミュレートする印刷プロセスに必要なライトネスがプルーフプロセスにより広いレンジでフィットするようにします。これにより、ライトネスの設定が保持されペーパーホワイトが正確に再現されますが、プルーフが全体的に若干暗くなります。プルーフでは一般的に、ライトネスの再現でのわずかな誤りは紙白シミュレーションの色相の誤りほどの支障はありません。
注記:プルーフプロファイルを後から修正する場合は、この機能を有効にしないでください([プルーフ修正]表示を参照)。
L値
L* 値は、CIELAB 色空間におけるライトネスを表します。この機能では、プルーフプロセスの紙白のL*値が示されます。ライトネスを訂正するには、シミュレートする(より明るい)印刷工程の紙白の L* 値を入力します。これらのデータに基づいて、Prinect Color Toolbox プログラムが自動的にプルーフプロセスに必要なライトネスの補正を計算します。
この設定は、プルーフホワイトのL*値より低い値が入力された場合は作用しません。