ドットゲイン]表示

印刷工程(プロセスカラー、混色且つ/または特色)のドットゲイン曲線が図示されます。表示を切り替えて、印刷特性曲線を表示することもできます。関連するデータのテーブルも表示されます。

カラーの測定時に濃度も測定した場合([プリファレンス]ダイアログボックスで選択)は、ドットゲイン曲線や印刷特性は、実際の濃度値に基づいて計算されます。

濃度を測定していない場合には、スペクトラル値からその濃度値が計算されます。また、スペクトラル値も測定していない場合には、Lab(xyz)値から、一般的な近似値で計算されます。

IconNote00021.png

注記:グラフの上にある見出しは、網点面積率または印刷特性がどのように表示されているかを示します。

濃度値がある場合には、[ドットゲイン曲線/印刷特性(測定された濃度値)]が表示。

濃度値が計算されると、[印刷特性の表示(近似絵柄面積率 ISO 12647-1)]が赤で表示。

ダイアグラム

ダイアグラムの右側で、ダイアグラムの種類を選択できます。

ドットゲイン:ドットゲイン曲線の表示

印刷特性:印刷特性の表示

表示されるドットは、ドットゲインを決定するために使用する測定値です。

[表示]で、表示する曲線を選択します。

表示

このリストボックスで、表示する曲線の色を選択します。

曲線は、合わせてまたは別々に表示できます。カラーの数は、選
択したデータファイルに依存します。Prinect Color Toolbox は、8 つのカラー
チャンネルのインポートおよびエクスポートに対応しています。カラー名は、カラーデータファイルから取得されます。

IconNote00022.png

注意:Prinect Image Controlで品質データを保存すると、カラー名が印刷ユニットの設定に対して使用されます。別の色相の自動割り当てのため、同じカラー名を使用することができます。必要に応じて、これらの名前を変更できます(Prinect Image Controlで)。

最高8色のドットゲイン曲線や印刷特性を表示できます。ただしテストストリップ[Prinect_6S]および[Prinect_6S+]によって、最大12色のドットゲインをチェックできます。[Prinect_6S]には、最初の6つの定義したカラー、[Prinect_6S+]その他すべてのカラーが含まれます。カラーの順序は、Prinect Image Control での印刷ユニットの設定に依存します。設定はそこで変更することができます。

表はグラフの下に非表示になっています。表示させるには、マウスを使用して横方向のバーを上方向にドラッグします。その結果、曲線図が相応に小さくなります(データテーブルを参照)。

曲線図とそのデータテーブルをログとして印刷できま
す(印刷全般を参照)。

曲線だけを印刷あるいは保存したり、ダイアグラムの一部を拡大/縮小することもできます(コンテキストメニューを参照)。

プロセス標準

該当するチェックボックスをオンにして、4色のプロセスカラーを個別に表示する際、Cyan、Magenta、Yellow、Black に対するプロセス標準の標準曲線且つ/または許容範囲を表示することもできます。3色の有彩プロセスカラー(CMY)を合わせて表示することもできます。

スポットカラーまたはMulticolorプロセス標準を選択すると、[表示]に[スポットカラー]の項目が表示されます。

プロセス標準:ドットゲイン曲線の上または下の緑の範囲で、現在のプロセス標準に対する許容範囲を表示します。曲線は、許容誤差範囲の中央にあるのが最良です。

標準曲線:単一プロセスカラー(Cyan、Magenta、Yellow、Black)または、合成 CMY を選択する場合、プロセス標準に対して定義された緑の曲線を表示します。

IconNote00023.png

注記:[プロセス標準]機能で、別のプロセス標準を選択して、現在のものと置き換えることができます。

ドットゲイン曲線

[ドットゲイン]とは、印刷の際に起こるドットの拡大を意味します。これにより、イメージが暗くなることや、色の変移が発生することがあります。
通常は、ドットゲインは40%のミドルトーンと80%のシャドウで測定されます。

印刷特性

印刷特性は、プリントのドット領域とフィルムのドット領域の関係を網パーセントで説明するのに使用されます。理想的な印刷特性は、線形的に45°で上昇します。
印刷特性は、使用するインキ、用紙のプロパティ、印刷書式、および印刷機の動作によって異なります。

確定された印刷特性が適用されるのは、そのプロセス条件だけです。同じデータを異なる印刷機や印刷用紙で得ようとすると、印刷プロセスも変わります。

データテーブル

曲線図の下にある横方向のバーを上方向にドラッグすると、データテーブルも参照できます。これにより、曲線図が小さくなります。[表示]リストで選択した内容には関係なく、データテーブルには、すべてのカラーが常に表示されます。必要に応じて、スクロールバーを使用して、表示されているセクションを移動できます。

テーブルには、以下の値が、4色のプロセスカラーとは別に表示されます:

ドットゲイン(%)

プロセス標準からの偏差(Δ)

ドットゲインは、すべての色に対して表示されます。テストチャートまたはテストストリップのすべてのドットエリア(%)が考慮されます。プロセス標準で定義されていない値は、その曲線から計算されます。

コンテキストメニュー

曲線ダイアグラムのコンテキストメニュー(通常、右クリック)には、以下の追加機能があります。

[名前を付けて保存]:グラフィックをPNGファイル(*.png=Portable Network Graphics)で保存します。この形式は、24 bitのカラー深度で、ロスのない圧縮方法を使用します。Web サイト上のグラフィックを表示するために適しています。

[印刷]:ページおよびグラフィックを印刷するためのプリン
タ設定を含む通常のWindows 印刷ダイアログが開きます。

[ズームイン]:グラフィックの曲線セクションを、水平または垂直方向、もしくは両方向に左右対称に拡大します。

[ズームアウト]:グラフィックの曲線セクションを、水平ま
たは垂直方向、もしくは両方向に左右対称に縮小します。

[自動範囲]:水平または垂直方向、もしくは両方向に左右対
称に実行したズーム機能をリセットします。