"JDF データの補足"のレジスター

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このレジスター内では、MIS で作成された JDF ファイルが、Prinect Manager への引継ぎの前に調整されます。場合によっては、ここで Prinect Manager にインポートされる JDF ファイルを、Prinect Manager のプロセスに最適に合わせるために、修正し、補足できます。

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注意:このレジスター内の変更には、プロジェクトマネージャーの承認を得てください。設定が合っていなければ、印刷結果が期待を裏切るかもしれません。

プロフィールを選択

最初に、JDF インポートで引き継いだワークフロープロファイルの中で、どれに JDF データの補足を設定するのかを選択してください。プロフィールを選択も参照してください。

"ジョブを直ちに起動"のオプション

このオプションを有効にすると、インポートしたジョブの処理が直ちに開始されます。このオプションを有効にしないと、インポートしたジョブの状態が"新規"になります。すなわち、手動で起動しなければなりません。

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注記:MIS に JDF 接続で、CIP3-PPF インポートだけができる外部のプリプレスシステムが接続されている場合には、"ジョブを直ちに起動"オプションを無効にしてください。PPF インポートの構成(管理 > システム設定 > [Prinect Server] > PPF インポート > 特性)で"Autostart"オプションを有効にして、"PPF からのジョブ作成"オプションを無効 にしてください。

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PPF/CIP3ファイルがプリプレスシステムからインポートされるまで、ジョブデータを編集できます。ジョブ処理は、インポートすると同時に開始され、それ以降はジョブを変更することはできません。

レイアウト

"複数のレイアウトをまとめる"のオプション

Prinect ワークフローは、最終製品の説明用に全体のレイアウトを使用できるように最適化されています。MIS によっては、1 つの JDF ファイルで、分離したレイアウトを書き込みます。例えば、パンフレットのカバー用のレイアウトとボディ用のレイアウトなど。

このオプションを有効にすると、その他の処理用の分離したレイアウトがまとめられます。オプションが有効で、既に全体のレイアウトがある場合は、このオプションは作用しません。このオプションを有効にすることを推奨します。

"レイアウトを補足"選択リスト

ここで他のオプションを"使用しない"として選択すると、Prinect Signa Station Server は必要に応じて、インポートされたジョブに含まれているレイアウトを自動的に完全なものにします。次の補足オプションを選択することができます。

レイアウトを完成させない

レイアウトは補足されません。

製品部品なしで完成

Prinect Signa Stationレイアウトの補足時に製品部品を使用しません。

製品部品は本の製品にのみ作成

製品部品は本の製品にのみ使用されます。

製品部品を常に作成

製品部品は補足時に常に使用されます。

MIS とインターアクティブな Prinect Signa Station が互いに最適に調整されて、レイアウトの完全化が必要なくなるまで、このオプションを有効にしておくことをお勧めします。

シーケンス

"複数の PDF-Qualify と PD-Prepare をまとめる"のオプション

MIS 内であるレイアウトの各部分について、複数のページリストが作成されることがあります(たとえば、パンフレットの表紙に 1 つ、本文に 1 つ)。さらに、JDF に複数の"PrepressPreperation"Graybox が含まれてPrinect Manager が複数の"Qualify"シーケンスと"Prepare"シーケンスを作成することがあります。

このオプションが有効になると、Prinect Manager はインポートしたジョブすべてに、ただ 1 つの"Qualify"シーケンスと"Prepare"シーケンスを作成します。

このオプションが有効でない場合には、Cockpit 操作員は文書の挿入の際に、複数作成されたシーケンスの中のどれを使用するのかを、その都度決めなければなりません。

"PDFをQualifyおよびPrepareへ接続"オプション

ほとんどの JDF には 1 つの"PrepressPreperation"グレイボックスがあります。これによって、Prinect Manager は常に"Qualify"シーケンスと"Prepare"シーケンスを作成します。このオプションを有効にすると、これらのシーケンスは互いに結合され、ジョブに挿入されたすべての文書は、自動的にこれらのシーケンスで順番に処理されます。

このオプションを無効にすると、Cockpit 操作員はすべての文書を処理した後、"Qualify"シーケンス経由で"Prepare"シーケンスに手動で転送しなければなりません。

"カラーの定義を引き継ぐ"のオプション

このオプションによって、MIS 内で定義されたカラーが、インポートの際にジョブ内に引き継がれます。例えば、表紙と中身からなるパンフレットを計算するとします。本掛けにはカラーが六つあり、内側には四つあるとします。以下で、このオプションの、このパンフレットに対する効果を簡単に説明します。

オプションは有効です。

カラーはインポートしたジョブ内に引き継がれ、処理の際に考慮されます。この場合には、Prinect Manager は正確に、このカラー(カラー名)を使用しなければなりません。そうでない場合には、MIS で指定されたカラーすべてが使用できるようになるまで、ジョブの処理が中断されることがあります。場合によっては、開いたジョブのカラー設定をチェックして、必要に応じて適合させなければなりません。

オプションが有効ではありません。

MIS が提供するすべてのカラーは、インポートしたジョブ全体で、使用可能なカラーとして引き継がれます。それで、本来 4 つのカラー用に作成されているにも関わらず、本文にも同様に 6 つのカラーが割り当てられます。

最終的なカラーの指定は、ページとページリストのレイアウトへの割り当てによって決まります。本文のページを本文用の印刷用紙に割り当てた後で、正しいカラーの配置を承認できます。

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注記:MISでフル光沢が定義されている場合は、「カラー定義を適用」オプションが有効になっているときにインポートに含まれます。

"カラー順序を適用"オプション

このオプションを有効にしていると、プロセスカラーの順序をMISから適用し、Prinect Managerで変更されません。

計画データ

"自動的なジョブ計画"のオプション

このオプションで、Prinect Manager がジョブ計画用の量とプロセスを計算するかどうか、およびその計算方法を設定します。リストボックスでは以下のオプションから選択できます。

"なし"

量とプロセスの計算は、MIS からのデータに基づいて実施されます。それ以上の計算は、Prinect Manager では行われません。

一般的に、このオプションを選択することをお勧めします。これ以外の設定は、プロジェクトマネージャーと相談された上で実施してください。

"総数"

このオプションでは、数量は CDM の機械データに基づいて計算します。このオプションは、プロジェクトマネージャの合意の下で選択してください。

"数量とプロセス"

このオプションでは、量とプロセスを、CDM からのデータに基づいて計算します。このオプションは、プロジェクトマネージャの合意の下で選択してください。

計画されたジョブの開始 / 計画されたジョブの終了

付随する選択リストで、ジョブの開始と終了の予定時刻を、時間単位で設定できます。ここで入力した時刻は、スケジューラー内で開始時刻と終了時刻として提案されます。"開始 / 終了を引き継ぐ"オプションが有効でない場合にのみ、この設定が効力を発揮します。"–"を選択すると、計画時刻は設定されません。

"開始 / 終了を引き継ぐ"のオプション

計画した生産計画が MIS の JDF ファイルに入力されている場合は、このオプションを有効にすると、MIS が生産シフトの始まりと終わり向けに計画した生産計画を適用します。

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注記:MIS が生産シフトの開始時間と終了時間を適用できるのは、MIS で詳細計画が実行される場合だけです。MIS で設定する時刻は印刷機まで転送されます。MIS 内で計画時刻を変更できるので、計画時刻がジョブ変更の際に、自動的に引き継がれなければならないことに注意してください!"ジョブの変更"のレジスター を参照。

Prinect Scheduler を設置する場合には、このオプションの設定について、プロジェクトマネージャーと調整してください。