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"ドキュメント"タブ

校正の基準

"ドキュメント"、"ページ/単一使用"、"イメージ"、"フォント"、"フォントタイプ"、"カラー"、"分色取り"、"内容"、"複雑性"の各タブで、個々のHEIDELBERGプリフライトの各チェックパラメータを構成できます。

各見直し基準にリストボックスからシンボルを選択し、見直し条件が満たされた場合のプリフライトのアクションを定義できます。次のシンボルを選択できます。

b_ignore_small

無視して続行:

メッセージなしに処理は続行されます。チェック基準は無視されます。"無視"が選択されていると既存の、追加された設定は使えなくなります。

b_info_small

続行、情報あり:

処理は続行され、情報メッセージが出力されます。

b_warn_small

続行、警告あり:

処理は続行され、警告メッセージが出力されます。

b_cancel_small

エラーでキャンセル:

ドキュメントの処理がエラーメッセージによってキャンセルされます。

プリフライトメッセージ(エラー、警告、インフォメーション)は、"プリフライトレポート"に記入されます。"ジョブ"エリアでは、開いたジョブの作業手順"ページ / 1up"で、ドキュメントページごとに"プロパティ"コンテキストメニューコマンドを使い、QualifyおよびPrepareシーケンスのプリフライトレポートを開いて、見ることができます。プリフライトレポートのメッセージをダブルクリックすると、HEIDELBERGツール"PDFナビゲータ"がある(HEIDELBERG PDF Toolboxがインストールされてある限り)と共に該当のPDFファイルが開かれ、メッセージを適切に処理できます。これに関する詳細は、ジョブにページ を追加し、前準備をする。の章およびオンラインヘルプのPDF Toolbox(PDFナビゲーター)に記載されています。

"プリフライト設定"エリア

PDF文書全体に該当するプロパティをこのエリアで確認します。

"PDFバージョンが右未満の場合"パラメータ

ドキュメントが該当のリストボックスで設定されたPDFバージョンよりも小さい(古い)バージョンで作成されている場合、これがエラーとみなされないように、このパラメータで定義できます。より新しいPDFバージョンだけで使える要素(例、透明要素)が含まれていて、後での処理に問題を起こす可能性のあるPDFドキュメントが、処理されないようにすることができます。

"PDFバージョンが右を超える場合"パラメータ

このパラメータを使って、関連する選択リストで設定された PDF バージョンよりも大きい(新しい)バージョンの文書だけが正常として取り扱われるように定義します。

"ドキュメントの変更/保存/印刷は許可されていない"パラメータ

Acrobat安全制限で保存されているので変更、保存そして印刷ができないPDFドキュメントを編集したい場合、Prinectワークフローでは編集できません。ですからこのようなドキュメントの編集はプリフライトで常にキャンセルされ、該当のエラーメッセージが発生します。このようなドキュメントを編集するには、まずAcrobatで安全制限を無効にしてください。(該当のパスワードが必要)変更や保存から保護されたドキュメントでも、生産が可能なように、エンジンを実行したり、ページリストやレイアウトへの位置を割り当てたりすることは可能です。

"ファイルサイズが右を越えている場合"パラメータ

フィールドに表示されたファイルサイズを超えているか確認されます。この点検によって、例えば、大変長い編集時間を要する著しく大きいサイズの PDF ファイルが編集されることを防止します。必要な場合ファイルサイズを縮小するか、または処理時間が長くなってもよいか、個別に決めることができます。

"作成者またはアプリケーションが不明"パラメータ

どのアプリケーション(例えばAcrobat Distiller)でPDFファイルが作成されたか、そしてどのアプリケーション(例えばAdobe InDesign)でドキュメントがレイアウトされたか、チェックされます。これに関する情報は、通常PDFコードに含まれています。PDFコードにこのような情報がない場合、またはドキュメントないしPDFコードが古いまたは「稀な」アプリケーションで作成されたとき、このドキュメントをプリネクトワークフローで処理すると問題が発生することがあります。

パラメータ"作成者もアプリケーションも右に該当しない場合"

このパラメータを使用すると、PDFコードの作成が正確詳細なアプリケーションを用いて行われなかったか否か、検査されます。そのように行われなかった場合、設定された検査基準に該当し、その結果、編集が場合によって中断されたり、警告メッセージやエラーメッセージが生成されます。このようにして、正確に決定されたアプリケーションを用いて設定されたPDFドキュメントしか編集されないようにできます。

適切な入力フィールドに、PDF作成に使うアプリケーション名(例えば"Acrobat Distiller DC")、またはDTPアプリケーション(例えば"InDesign DC")を入力してください。PDFドキュメントにあるこのアプリケーションに関する情報が検索され、この情報が入力フィールドに記入されたアプリケーションと合致しているか、確認されます。正確に合致する情報がない(例えばPDFコードで"Acrobat Distiller 11.0")場合、チェック基準が満たされ、設定に準じて、場合によってはエラーメッセージで処理がキャンセルされます。

入力フィールドに、例えば、"Acrobat Distiller"(バージョン情報なし)とだけ入力すると、これは、一致として評価されるので、ドキュメントはエラーメッセージなしで編集されます。

"作成者またはアプリケーションが右に該当する場合"パラメータ

このパラメータを使用すると、PDFコードの作成が正確詳細なアプリケーションを用いて行われたか否か、検査されます。そのように行われなかった場合、設定された検査基準に該当し、その結果、編集が場合によって中断されたり、警告メッセージやエラーメッセージが生成されます。このようにして、正確に決定されたアプリケーションを用いて設定されていないPDFドキュメントしか編集されないようにできます。これは、例えば、不適切な(エラーのある)PDFコードで知られているアプリケーションを用いて作成されたPDFドキュメントを、プリネクトプロダクションを使った編集から排除するために使用できます。

適切な入力フィールドに、PDF作成に使うアプリケーション名(例えば"Acrobat Distiller 5.0")、またはDTPアプリケーション(例えば"InDesign 1.5")を入力してください。PDFドキュメントにあるこのアプリケーションに関する情報が検索され、この情報が入力フィールドに記入されたアプリケーションと合致しているか、確認されます。正確に合致する情報が見つかると(例えばPDFコードで"Acrobat Distiller 5.0")、チェック基準が満たされ、設定に準じて、場合によってはエラーメッセージで処理がキャンセルされます。

入力フィールドに、例えば、"Acrobat Distiller"(バージョン情報なし)とだけ入力すると、これは、一致として評価されないため、チェック基準は満たされず、その結果ドキュメントが編集されます。

[PDF / X & PDF / VT]タブ

"PDF/Xプリフライト制限"エリア

"PDFが次の要求を満たしていない"パラメータ

PDF/X 1a:

チェックされたドキュメントのPDFフォーマットがPDF/X 1aフォーマットに準拠していない場合、チェック基準は満たされています。PDF/X 1aでは、CMYK色空間だけがサポートされます。

PDF/X 3:

チェックされたドキュメントのPDFフォーマットがPDF/X 3フォーマットに準拠していない場合、チェック基準は満たされています。CMYK色空間の他にも、RGBやCIEL*a*b*色空間もPDF/X 3ではサポートされています。

PDF/X-4:

チェックされたドキュメントのPDFフォーマットがPDF/X 4フォーマットに準拠していない場合、チェック基準は満たされています。PDF/X-4はCMYK色空間にもRGB色空間にも対応しています。またPDF/X-4は以前のPDF/X規格と異なり、透明をサポートしているため、PDF/Xに適合したワークフロー用にドキュメントを"フラット化"する必要がなくなっています。ただし、次の注記を守ってください。

IconNote注記:プリネクトプロダクションを使用してジョブを編集する場合は、Prepare シーケンスで透明度低減をパラメータ化することを推奨します。そうすることで、プルーフ出力とイメージセッター出力の間で相違が発生しなくなります。

"トラッピング状態が不明な場合"パラメータ

PDF/X規格では、PDF/Xコードでのトラッピング状態("いいえ"または"はい")に関する情報が要求されます。トラッピング状態に関してのインフォメーションがない場合、オプション"トラッピング状態を設定"を使い、ステータスを選択できます。トラッピング状態が不明な全てのドキュメントに、設定されたステータスが割り当てられ、このPDF/X要求が満たされます。この場合"警告後、続行"または、"インフォメーションで続行"というプリフライトアクションを選択します。

ドキュメントにトラッピングが含まれていても、トラッピング状態が"いいえ"になっていると、問題が起きることに注意してください。確実なワークフローを実行するには、例えばトラッピング状態を"いいえ"に設定し、そして"動作 > 準備"エリアにある"トラッピングを削除"オプションを有効にします。

"ドキュメントタイトルがない場合"パラメータ

PDF/X規格では、PDFコードで内部ドキュメントタイトルが必要です。ドキュメントにタイトルがない場合、"ドキュメント名を挿入"オプションを使えます。PDFファイル名が(拡張子".pdf"なしで)ドキュメントタイトルとして設定され、このPDF/X要求が満たされます。この場合"警告後、続行"または、"インフォメーションで続行"というプリフライトアクションを選択します。

"作成日時または更新日時が存在しない場合"パラメータ

PDF/X規格では、ドキュメントの作成日時とPDFコードの最終変更日の情報が必要とされます。この情報がない場合、"現在の日付を挿入"オプションを使います。有効化すると、このデータに現在の日付が使われ、PDF/X要求は満たされます。この場合"警告後、続行"または、"インフォメーションで続行"というプリフライトアクションを選択します。

"フィルターがPDF/X準拠でない場合"パラメータ

特別なイメージ圧縮プロセス("フィルター")、例えばLZWまたはJPEG 2000は、PDF/Xドキュメントでは許可されていません。

"ZIP形式の圧縮"オプション

画像がPDF/X準拠でない形式で圧縮されていたり、まったく圧縮されていない場合は、このパラメータを有効にすると、ZIP形式で画像を圧縮できます。ZIP形式の圧縮はPDF/X規格で許可されています。

"PDF/X出力インテントなし"パラメータ

"PDF/X出力インテント"を使い、カラー再現を印刷出力のカラー空間に適合できます。出力インテントには、原則として該当のICCプロファイルが含まれています。PDF/X準拠の出力ワークフローでは、PDF/X出力インテントを適用しなければなりません。

ドキュメントにPDF/X出力インテントが含まれていない場合、チェック基準は満たされています。

"PDF/X出力インテントが次でない"パラメータ

このパラメータを使用すると、特定の出力インテントをチェックできます。このオプションは例えば、顧客と一緒に決めた出力インテント設定が納入された文書で使用されているかどうかチェックするのに使用できます。

"参照"をクリックすると、ドキュメントの比較対象である希望するカラープロファイルをファイルシステムで選択できます。

[PDF/VTプリフライトの設定]セクション

パラメータ"PDF/VT 管理データが文書に適合しない場合"

PDF/VT ファイルを編集する際に、文書に含まれているページの総数を 2 つの方法で取得して比較します:

含まれているページの総数を計算します。

ページの数は"管理データ"から取得します。つまり、含まれるデータセットの数から、データセット毎のページの数で乗算します。

エラーが発生すると、ページ数に偏差が生じます。多くの場合、原因は PDF/VT ファイルの作成の際にエラーがあったことです。

「PDF/VTデータレコードのページサイズが異なる」パラメータ

Prinect ProductionワークフローでPDF/VTドキュメントを処理するためには、1つのPDF/VTドキュメントのすべてのデータレコードでページサイズが同じである必要があります。

「PDF/VTデータレコードで使用されるカラーが異なる」パラメータ

Prinect ProductionワークフローでPDF/VTドキュメントを処理するためには、1つのPDF/VTドキュメントのすべてのデータレコードで使用されるカラーが同じである必要があります。

「PDF/VTデータレコードのページ数が異なる」パラメータ

Prinect ProductionワークフローでPDF/VTドキュメントを処理するためには、1つのPDF/VTドキュメントのすべてのデータレコードでページ数が同じである必要があります。

「PDF//VTドキュメント内のページ配列が昇順ではない」パラメータ

Prinectデジタル印刷でPDF/VTドキュメントを正しく処理するためには、PDF/VTドキュメントのページが昇順に並んでいる必要があります。つまり、データレコードの番号およびデータレコード内のページ番号から、(帰一算によって)ドキュメント内のページ番号が算出可能でなければなりません。

パラメータ"PDF/VTドキュメント内のデータ記録数がこれより多い"

このパラメータは、PDF/VTドキュメント内にあるデータセット(Records)数が、帰属するフィールドに登録されている数を超えるかどうかを検査します。

PDF/Xは、データを印刷するために必要な要素をすべて含んだデータ交換フォーマットです。

ドキュメントがPDF/Xに準拠しているかを確認する、チェック基準パラメータをこのエリアで設定できます。この基準は、他のプリフライト制限にも影響します。ドキュメントのPDF/X準拠を確認したくない場合、このエリアのパラメータを"無視そして続行"に設定できます。

PDF/Xは、プリプレスデジタルデータを確実に交換するためのISO標準です。

定義された基準に基づいてPDFを規格化することにより、全てのプリプレス要件に正確に該当するPDFファイルを作成することができます。PDF/Xは、印刷プリプレスエリアで使われるPDFフォーマットに関します。

このフォーマットはISO標準15930(PDF/X-3)に基づいて定義され、グラフィックアーツ業界におけるデジタルデータおよびファイルの交換を目的としています。標準のベースはAdobe Portable Document Format(PDFバージョン1.3 )です。

PDF/Xフォーマットは基本的に、バージョンPDF/X-3:2002およびPDF/X-1a:2001において、利用可能です。PDF/X-1aは、CMYKのみサポートします。PDF/X 3では、その他の色空間(RGBとCIEL*a*b*など)もサポートされています。PDF/X-3 は、将来の装置に左右されないカラーマネージメントワークフローの基本フォーマットとして設計されました。PDF/X-4はCMYK色空間にもRGB色空間にも対応しています。

IconNote注記:プリネクトプロダクション内部で使用される PDF/X フォーマットは、PDF バージョン 1.4 に基づきます。

PDF/Xファイルには、デジタルオリジナルの高品質出力に必要なデータがすべて含まれていなければなりません。PDF/Xファイルの受信者は、ファイル作成者から追加情報を得なくても、そのファイルをさらに処理できる必要があります。

PDF/X規格に関する規則:

コンポジットデータだけが許可され、分版は許可されない

フォントが埋め込まれている必要がある

イメージデータは、PDFの一部として使用できる必要がある

使用する色空間がすべて定義されている必要がある

仕上がりボックスまたは裁切りボックス(Trim または Bleedbox) 定義される必要がある

PDF/X-4では、PDFの透明要素や16ビットイメージデータ、OpenTypeフォントと同様、JPEG 2000が許可されています。旧版のPDF/Xバージョンでは、LZWおよびJPEG 2000の圧縮は許可されていません。

転送機能とラスタリングコメント(アノテーション)に関する制限があります。これらは印刷エリア外で、評価なしでしか使用できません。

PDF/Xファイルには、PostScriptデータやTIFFデータが含まれていない必要がある

ドキュメントセキュリティオプションをオンにすることはできない(開くためのパスワードが PDF ファイルにある場合は、その PDF ファイルも使用できない)

PDF/Xには、PDFファイルに適合する印刷プロセスの色空間を表す印刷プロファイルが含まれています。このプロファイルは、画像処理プログラムが使用するプロファイルと同一でなければなりません。

出力色空間は ICC プロファイルで記述されます。PDF/Xフォーマットの出力プロセスを記述するには、これだけでは不十分です。PDFファイルに出力プロセスが定義されていても、必ずしもこのファイルがPDF/Xファイルとは限りません。

PDF/Xは、カラー管理指向ワークフローと従来のCMYK指向ワークフローのいずれもサポートします。

「PDF/VT内の再利用オブジェクトの割合がこれより小さい」パラメータ

効率的に印刷を行うためには、PDF/VTドキュメントに、再利用の画像オブジェクトおよび図形オブジェクト(四角形、円など)がなるべく高い割合で含まれている必要があります。

このチェックパラメータによって、チェックエラーを発生させないためにPDF/VTファイルに含まれるべき再利用要素割合の最小値を設定できます。

このチェックのためにプリフライターが、内容全体に対する静的(再利用)要素の割合を特定します。この「静的要素」とは、ページ内容の一番上のレイヤーで透過やシェーディングなしで1回以上使用される画像または図形などのオブジェクトです。これはだいたいの予測であり、個々の要素内部の複雑性は考慮されません。

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