[続行]ボタンをクリックすると、新しいウィンドウが開きます。選択できる項目は、データがどのような状態で存在するかによって異なります。
上の方にあるツールバーのブルーの矢印ボタンを使うと、データ選択に戻ります。
左側のペイン
左側のペインで表示をチェックできます。
最初に、リストボックスでベースファイルとマスターバージョンを選択します。マスターバージョンとは、印刷工程で使用される一次色 (例 : CMY) の印刷プレート用のファイルのことです。
次に、比較するサイドバージョンを選択します。
プレビューで、比較するページを選択します。プレビューの下にある以下のコントロールボタンで、表示を切り替えることができます:
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オリジナルのマスターバージョン(ショートカットキー[1]) |
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オリジナルのサイドバージョン(ショートカットキー[2]) |
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マスターバージョンを含むベース(ショートカットキー[3]) |
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サイドバージョンを含むベース(ショートカットキー[4]) |
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マスターバージョンのベース部分(ショートカットキー[5]) |
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サイドバージョンのベース部分(ショートカットキー[6]) |
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ベース部分の差異、グレー(ショートカットキー[7]) |
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ベース部分の差異、カラー表示(ショートカットキー[8]) (表示カラーの変更:Shiftキーを押しながらボタンをクリック) |
要求された表示の各部分は、PDF Compareの場合と同じく[オンザフライ]で計算され、即座に表示されます。
オリジナルのマスターバージョンとサイドバージョンが別々のデータの場合、バージョンカラーが非表示の際にノックアウト要素が見えるよう、ピンク色の背景で表示されます。
あらかじめ自動比較が実行された場合は(右側の[比較]ボタン)、以下のボタンも使用できます:
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このボタンで、差異が見つかったページを移動できます。 |
バージョンカラーを非表示
このオプションで、バージョンカラーを非表示にできます。そうすれば、表示[1]と[2]の切り替えに伴う手間のかかる計算なしで、マスターバージョンとサイドバージョンのベース部分の差異を検出できます。ショートカット:スペースバー
このオプションを有効にすると、「クリーンアップ」および「結合」の実行後に予期される結果を、事前に表示で確認できます。
バージョン分版に0%の印刷濃度があり、ベースバージョンを上書きすると、結果的に印刷濃度が0%になります。通常これは望ましくないため、情報フィールドに警告が表示されます。
このチェックボックスを有効にすると、バージョン部分で、印刷濃度が0%のエリアがハイライトされます。
右側のペイン
カラーリストに、既存のすべてのカラー分版が、「ベース」と「バージョン」のどちらに属するか表示されます。デフォルトでは、有彩カラーはベースに属し、バージョンレイヤーはブラックで印刷されます。ただし、バージョンに応じて、その他全てのプロセスカラーおよびスポットカラーが選択可能です。そのためには、カラー分版を右クリックし、レイヤーを割り当てます。
「ベース」および「バージョン」レイヤー以外に、「ブラック(バージョン)」も選択可能です。ここで、バージョンカラーからブラックへの変換をシミュレートできます。
例:複数のブラックのテキスト分版があります。これらを選択し、右クリックで「ブラック(バージョン)」レイヤーを割り当てます。すべての分版が1つのプレートにまとめらたら、どのような結果になるか確認できます。抜きが発生するか確認し、「クリーンアップ」で削除することができます。
設定
バージョンレイヤー(「ベースとバージョンが一緒」の場合のみ)
バージョンレイヤーに含まれるもの:
•すべての要素
•テキストのみ
•画像以外すべて
これは、PDFのページ記述に含まれるオブジェクトの種類を意味します(画像、グラフィック、テキスト、ビットマップ、スムーズシェーディング)。
ここで、バージョン固有の部分を、どのオブジェクトタイプにするか選択します。
バージョン固有の情報がテキストだけにあるようにするには、「テ
キストだけ」を選択します。このオプションを選ぶと例えば、分版
すべきイメージがないので、他の機能の処理が速くなるのが普通で
す。バージョン固有の情報がイメージまたはグラフィックスに含
まれている場合には、「全ての要素」を選択します。「テキストだけ」を選んだ場合には、ベースファイルに含まれてい
るグラフィックスとイメージが各バージョンファイルのテキスト
とともに、1 枚のプレートに露光されます。
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注記:「全ての要素」が選べるのは、バージョンのイメージやグ |
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注記:バージョンカラーだけで存在する画像(例えば「ブラック」がバージョンカラーの場合のモノクロ画像)は、適合する要素がベースにないため、「テキストのみ」または「画像以外すべて」が選択されていても、常に言語レイヤーに引っ張られます。 |
これ以上でオーバープリントに設定 - [網点面積率(%)](「ベースとバージョンが一緒」の場合のみ)
バージョン固有のテキストまたはグラフィック要素のオーバープリントに最低網点面積率を設定し、分離されたベースファイルで無用なノックアウトが発生しないようにできます。網点領域はバージョンとして選ばれたカラー、例えば、テキスト用の Black
に適用されます。このカラーの彩度が設定値に等しいか、それ以上
になると、オーバープリントされます。カラーの彩度が設定値未満の場合にはノックアウトが適用されます。この機能は画像またはシェーディングには影響しません。
空白の白いグラフィックは、バージョンレイヤーで、ベースをノックアウトします。例えば白いグラフィックが画像の上にあると、この場所ではブラック分版がノックアウトされるため、画像のカラーが弱くなります。白いグラフィックがあるかどうかは、Prinect PDF Assitant PDF Reportで確認できます。CMYKホワイトのオーバープリントを参照。
「不可視ホワイトを削除」オプションを使うと、バージョンカラー内でノックアウト効果がないすべての白いグラフィックが削除されるだけでなく、画像内のすべての白いピクセル(すべての分版 0%)も非表示になります。
OPMの簡単な説明:
オブジェクトのOverprint Modeがオンになっている場合(OPM = 1)、オブジェクトは、値が0%より大きい色分解でのみオーバープリントします。ただし、カラー値が0%の場合、基になるオブジェクトのカラー値が取得されます。これは、C=100、M=20、Y=0、K=0の青い長方形のC=0、M=0、Y=100、K=0の黄色のテキストは、C=100、M=20、Y=100、K=0が印刷され、緑色で表示されます。
すべての色の値が0%である白いオブジェクトは、色付きの背景でOPM=1の出力では表示されません。ただし、これは、オーバープリントするように白いオブジェクトが作成時に設定された場合にのみ発生します。
CMYK White (C=M=Y=K=0%)がオーバープリントとしてドキュメント要素で定義されている場合、このオプションをオンにすると、"ノックアウト"に設定されます。
ベースとバージョンをマージ(「ベースとバージョンが別々」の場合のみ)
ベース上のバージョンに、[クリーニング]で取り除くことができない望ましくないックアウト効果がある場合、この機能を使用すると、別の方法で問題を解決できます。とくに、バージョンの黒の部分がベースバージョンの黒い部分とマージしなくてはならないような時に必要となります。
ベースバージョンをつなげると「掛ける」のカラー混合が適用されます。これによって、ベースに対するバージョンのックアウト効果がすべて回避できます。ただし、印刷前にユーザー側でチェックしておくべき透明要素が発生します。
比較
「ベースとバージョンが別々」の場合、すべてのファイルがマスターバージョンと比較されます。
「ベースとバージョンが一緒」の場合、すべてのファイルのベース部分が比較されます。
そのために、比較用に選択された全てのファイルについて、バージョン固有の情報を持たないPDFファイルが一時的に作られます。好ましくないバージョン、例えば、ノックアウトやバージョン
にないカラーを含んだバージョンがある場合には、ベースファイ
ルにも影響を及ぼします。臨時ファイルは設定された解像度に変換され、比較されて、
色差が表示されます。この処理には、ファイルの複雑さや設定の種類によって、多
少時間のかかる場合もあります。
比較後、プレビューの各ページに、差異が検出されたかどうかを示すマークが表示されます。
ベースファイルを考慮(「ベースとバージョンが別々」の場合のみ)
比較でベースファイルを考慮する場合は、このチェックボックスを有効にします。マスターバージョンとサイドバージョンの比較時にベースに対するネガティブな影響の可能性が検知される場合は、警告が表示される前にまず、これが現在のベースに実際に影響を及ぼすか点検されます。ノックアウト要素が白い背景上にある場合などは、エラーメッセージは表示されません。
画像コンテンツを無視する(「ベースとバージョンが一緒」の場合のみ)
画像の圧縮度だけが異なる場合でも、比較では差異とみなされます。これを回避するために、画像コンテンツ(画像位置ではない)を無視できます。
これ以内 - [リストボックス]
PDFファイル内部にあるボックス上で比較を指定できます。
この選択肢によって、異なるカラーコントロールマークなどに起因するエラーメッセージを防止できます。
この数値で - [[解像度]リストボックス]
ここで設定する解像度は、比較処理を行う場合の正確さとスピー
ドに影響を及ぼします。違いを見分けるには、通常 72 dpi で十分です。
比較
自動比較を開始します。左側ペインのボタンを使って、結果をチェックします。
![]()
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注記:これと同様に例えば、バージョンが正しくオーバープリ |
比較時に自動的に検出された、マスターバージョンとすべてのサイドバージョンの差異に関するレポートを作成します。
アクション
ベース - [ファイル名]
「分離」機能によって作成される新規の PDF ファイルに、このデータが必要です。マスターバージョンのベースファイル (例、CMY) のファイル名を、指定してください。すべてのバージョン固有のファイル (例えば英語そしてスペイン語の K 分版) で、新しいバージョン固有のファイル拡張子が必要となります。
バージョン - [ファイル拡張子]
「整理」機能によって作成される新規のPDFファイルに、このデータが必
要です。すべてのバージョン固有のファイル (例えば英語そしてスペイン語の K 分版) で、新しいバージョン固有のファイル拡張子が必要となります。
サブフォルダ - [フォルダ名]
このオプションをクリックすると、PDF ファイル用のフォルダにサブフォルダが作成されます。サブフォルダには名前を付ける必要があります。ここにベースファイルとバージョンファイルがあります。
Acrobatで開く
このオプションを有効にすると、[結合]または[分離]、[クリーンアップ]をクリック後、新規作成したファイルが自動的にAcrobatで開きます。
結合
•「ベースとバージョンが別々」の場合:
別々に受け取ったファイルを、バージョニングされたPDFファイルにまとめることができます。ベースとバージョンからなるそれぞれの組み合わせに対して、PDFファイルが自動的に作成され、指定したサブフォルダに保存されます。
•「ベースとバージョンが一緒」の場合:
バージョン部分がベース部分と結合されて保存されます。すべての組み合わせで、バージョン部分の名前が付いたPDFが自動的に作成されます。
分離(「ベースとバージョンが一緒」の場合のみ)
マスターバージョンのベース部分とすべてのバージョンのバージョン部分は、別々に保存されます。マスターバージョン用として、ベースファイルとバージョンファ
イルが作成されます。その他のファイル用としては、バージョン固有の
PDF しか作成されません。
バージョンファイルから、バージョン固有でない要素が全て、削除されます。削除されるのは、ベースファイルに好ましくない影響のあるバージョン、例
えば、ノックアウトやバージョンにないカラーを含んだバージョ
ンなどです。バージョンカラー(通常は「ブラック」)だけが残り、オーバープリントに設定されます。その結果は、新らしい PDF ファイルとして作成されます。
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注記:0% CMYKフィルによるイメージボックスがベースに基づく要素を白くオーバープリントし、これにより不可視にできることにご注意ください。 |
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この テーマに関するビデオがあります:Versioning Assistantでベースとバージョンを分離する。 すべてのビデオチュートリアルの概要:Prinect Video Tutorials PDF Toolbox。 |
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この テーマに関するビデオがあります:バージョニングアシスタント2020の新機能。 すべてのビデオチュートリアルの概要:Prinect Video Tutorials PDF Toolbox。 |