ネスティングアシスタント(Label Pro)

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この機能はPrinect Label Proに含まれます。

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[ネスティングアシスタント]

このアシスタントを用いて、各1upが相互にネストされたレイアウトを自動作成できます。これは特に、不規則な形状のラベルで役立ちます。通常の自動レイアウトアシスタントと比べて、ネスティングアシスタントでは、長方形以外の形状での廃棄分が削減されます。

まず、プログラムが使用する用紙、生産する1upの数、配列方式を定義します。プログラムが用紙を埋める際、各1upが個別に、定義された条件を考慮して処理されます。

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注記:ネスティングアシスタントを開始する前に、すべての図面に塗り足しが含まれることを確認してください。塗り足し線のスタイルが「塗り足し」になっている必要があります。塗り足しの作成についてはこちらを参照:[重要度に基づいて塗り足しを生成]モード

 

ネスティングアシスタントを開くには、ツールバーで[ネスティングアシスタント]ボタンをクリックします。

アシスタントでは2つのステップで新規レイアウトを作成します:

最初のステップ[パラメータ]

2番目のステップ[結果]

最初のステップ[パラメータ]

最初のステップで印刷用紙を選択し、各1upのすべてのパラメータを設定します。

NestinWizard_01.png

 

1.リストボックス(1)で用紙を選択するか、用紙寸法を手動で入力します。

2.用紙に配置するすべての1upを選択します(3)。

3.1upを回転させてよいか定義します。テーブルの上にある[グローバルな回転]のリストボックス(2)をクリックして、すべての1upの設定を変更するか、またはテーブルの[回転]カラムで1upごとに個別に指定します。グローバルな回転を参照。

4.各1upの数を[数]カラムに入力します。ここで入力した数値に、[数量マルチプリケータ]の係数が掛けられます。

5.さらに必要に応じて、[過剰生産]カラムに希望するパーセンテージを入力し、生産プロセス用に追加で必要な部数([誤差])を指定します。

6.[余白]には、1upどうしの間隔を入力します。

7.[次へ]をクリックします。プログラムが最適なレイアウトを計算します。

ネスティングアシスタントの[パラメータ]ステップの機能

用紙

レイアウトに使用する用紙を定義する設定です。

用紙選択リストボックス(1)

リストボックスには選択可能なすべての用紙が含まれます。リストボックスで特定の用紙を選択すると、幅と高さの数値は決定されています;これらの数値を変更すると、リストボックスに表示される用紙のステータスが「ユーザー定義」に変わります。

幅/高さ

用紙の幅/高さを定義します。

紙目方向

ここで材料のグレイン/フルート方向を定義します。

未定
材料にグレイン/フルート方向がない、またはグレイン/フルート方向が1upの配置にとって重要でない場合。

fdX
グレイン/フルート方向がX軸(用紙の幅)と平行。

fdY
グレイン/フルート方向がY軸(用紙の高さ)と平行。

余白

用紙の余白を定義します。

1upパラメータ

1upをどのように用紙に配置するかを定義する設定です。

ハーフダイ

ここで、印刷および打ち抜きに関する詳細を設定します。これに基づいて、次のステップで1upが用紙に配置されます。

これは例えば、用紙サイズが使用する抜き型の2倍である場合に役立ちます。この場合はメニューで「single-side-halfsize」を選択し、1upを用紙の両方の半分に同じように配置します。

 

[片面(天地返し)] (Work-and-Tumble)
この方式では、用紙の半分に1upの表面が、あとの半分に裏面が印刷されます。その後用紙が反転され、同じ刷版で再度印刷されます。この方式では、刷版を交換せずに1upを両面に印刷できます。

 

 

Nesting_wizard_work_and_tumble.png

 

 

[片面印刷-フルサイズ] (single-side-fullsize)
用紙の片面に印刷され、抜き型は用紙サイズに相当します。

 

 

Nesting_wizard_single_fullsize.png

 

 

[片面印刷-ハーフサイズ] (single-side-halfsize)
用紙の片面に印刷され、抜き型の大きさは用紙の半分です。

 

 

Nesting_wizard_single_halfsize.png

 

 

[片面印刷-両方のサイズ](single-side-bothsize)
この場合は次のステップで、[片面印刷-フルサイズ]および[片面印刷-ハーフサイズ]の両方の結果が表示されます。

グローバルな回転

この回転設定はすべての1upに適用されます。[回転]カラムで個別に変更可能です。
この項目は例えば、ラベルを紙の流れ目方向と平行に印刷する場合に重要です。

自由回転
プログラムは、用紙を最適に埋めるために、1upを自由に回転できます(90度の倍数で)。

90°/180°インクリメント
プログラムは1upを90°刻みで回転します。

180°インクリメント
レイアウトの最適化が可能であれば、プログラムは1upを180°回転します。

0°で固定
プログラムは1upを回転しません。

90°/180°/270°で固定
プログラムは1upを指定された角度で回転します。

繊維方向で
用紙の繊維方向が[紙送り方向]で定義されている場合は、これを考慮します。紙目方向を参照。

数量乗数

[数]に入力された数に、この数値が自動的に掛けられます。この機能を使用すれば、数量が非常に多い場合に、ゼロを何度も入力する手間が省けます。

誤差

生産プロセスに追加で必要な部数を入力します。

ここで指定した数値は、すべての1upの[誤差]カラムに適用されます。

余白

1upどうしの間隔をセンチメートルで定義します。

 

名前

プロジェクト内で使用される1up名です。1upをレイアウトに含めない場合は、チェックマークを外してください。

回転

1upごとに異なる回転を定義できます。グローバルな回転を参照。

数量

生産する1up数を入力します。この数に、[数量乗数]リストボックスの数値が掛けられます。

誤差

生産プロセスに追加で必要な部数を入力します。

プログラムは、1up数に対して最も効率的なレイアウト配置を探します。この1up数は、「数量+誤差」および「数量+誤差+過剰生産」の間の数になります。

過剰生産

顧客が承諾可能な過剰生産のパーセンテージを入力します。

 

2番目のステップ[結果]

2番目のステップでは、様々なレイアウトが提案されます。

NestinWizard_02.png

 

8.比較したいレイアウト案(4)を選択します。レイアウトにはそれぞれアルファベットが割り当てられています。右側にレイアウトのプレビュー(5)が表示されます。(6)に、用紙ごとの1up数や余剰数など、レイアウトに関する情報が示されます。

9.テーブルで最適なレイアウトを選択します。レイアウトは後から手動で調整できます。

10.[終了]をクリックします。これでレイアウトがプロジェクトに適用されます。

 

ネスティングアシスタントの[パラメータ]ステップの機能

レイアウトのバリアント

ここに、計算されたすべてのレイアウト案が表示されます。レイアウト左横のチェックボックスにチェックを入れて、比較に追加します。

用紙

希望の1up数を生産するために必要な用紙数です。

廃棄(%)

総面積のうち廃棄となる部分のパーセンテージです。

用紙の比較

個々の1upの画像と名前以外に、選択したレイアウトに関して以下のパラメータが表示されます:

用紙ごと

1枚の用紙に配置される1up数。

生産数

生産される1upの数。

数量

前のステップの[数量]カラムで定義した1up数。

誤差

生産技術上の理由により、元の数量を超えて生産される1up数。 (engl. Allowance)

過剰生産

元の数量を超えて生産される1up数。

余剰

余分に生産される1up数。