承認ワークフローとそのシーケンス
重要なワークフローリストの一覧
各ワークフローのためにパラメータ化が不可欠な特殊シーケンスがあります。すべてのーワクフローはそれ以外に、 Qualifyシーケンスを含んでいる必要があります(すべてのワークフローに共通すること:Qualify シーケンスのパラメータ設定を参照)。ここでは、Prinect Remote Accessに固有の設定のみが説明されています。
•PDFデータ - 個々のページの承認;特殊シーケンス:SendAssembledPDF
パラメータ化:ワークフロー PDFデータ - 各ページの承認;
例:例:PDFワークフローとページの承認。
•PDFデータ - レイアウトの承認;特殊シーケンス:SendImposedPDF
パラメータ化:ワークフロー PDFデータ - レイアウトの承認;
例:例:PDF ワークフローとレイアウトの承認。
•リップされた (TIFF)データ - 個々のページの承認;特殊シーケンス:PageProof
パラメータ化:ワークフロー リップされた (TIFF)データ - 各ページの承認;
例:TIFFワークフローとページ承認の例。
•リップされた (TIFF)データ - レイアウトの承認; 特殊な シーケンス:ImpositionProof
パラメータ化:ワークフロー リップされた (TIFF)データ - レイアウトの承認;
例:TIFFワークフローとレイアウト承認の例。
•Express Upload:ワークフロー高速アップロード を参照してください。
•Webインタフェースでのページ指定
パラメータ化:ウェブユーザーインターフェイスでのワークフローページ割り付け ;
例:例:ページ割り付け。
•バージョニング; 特殊なシーケンスSendBookletPDF または BookletProof
パラメータ化:Prinect Remote Access でのワークフローバージョニング。
•WebToPrint
パラメータ化:ワークフロー WebToPrint インテグレーション。
•JPEGデータ - 個々のページの承認;特殊シーケンス:RGB-JPEG出力のPageProof ;
パラメータ化:ワークフロー JPEGデータ - 各ページの承認。
•担当者をロードする
パラメータ化:アップロードとダウンロード、および承認のためのワークフロー担当者の招待。
PDFワークフローとTIFFワークフローの主な違い:
•TIFFデータワークフローでは、"PageProof"、"ImpositionProof"および "BookletProof"シーケンスに、ここではTIFFファイルとも呼ばれている (TIFF Bデータとは混合しないでください!) ビットマップが校正のために生成されます。つまり、PDFデータは完全にRIPを通過し、スクリーニング処理され、承認準備ができています。TIFF データ (ページまたはレイアウト) の確認と承認に、Heidelberg Pixel Proof Viewer を使用できます。
PDFワークフローでは、ジョブはまだRIPを通過していません。PDFデータ(ページまたはレイアウト)のチェックと承認はAcrobatで行います。承認フォームは、Acrobat ファイルの最後に自動的に付加されます。
•PDFファイルのイメージは、通常 (Prinect Prepress Manager でパラメータ設定可能) 低解像度のイメージ (72 dpi) としてのみ表示されます。
•TIFF ページまたは TIFF レイアウトは、常に単一のファイルとなっています。つまり、顧客はこれらの承認を常に個別に行ないます。
PDFデータには、1つまたは複数のファイルのページまたはレイアウトを含むことができます。つまり、PDFファイルに複数のPDFページが含まれている場合には、顧客はこれをまとめて承認できます。
このワークフローの特性:
•ジョブデータは、PDF データでできています。
•各PDFページは、個別に承認されます。
•最低限、次の 2 つのシーケンスが必要です:
·[Qualify]
·[SendAssembledPDF]
作業手順"ドキュメントを結合" > 最大ファイルサイズでパラメータ化する
[ファイル毎の最大サイズ]テキストボックスと、その横の[最大サイズを超えた場合]オプションが (最初のカラムの) 下から 2 行目にあります。この機能により、指定したファイルサイズを超えた場合にファイルが分割されます。
標準的な承認で作業する場合、ファイルはEメールとして添付されるため、最大ファイルサイズを指定することを推奨します。
Prinect Remote Accessで作業する場合、これは推奨しません。ファイルの分割は、非常に大きなファイルに対して以外は望ましくありません。ファイルの分割により、承認工程が複雑になります。
上記の理由により、リストボックスをクリックして、この機能を無効にします。
PDF ページを承認するには、顧客は Acrobat で PDF ファイルを開き、最終ページに添付されている承認フォームを見つける必要があります。
1.承認を行うために、この作業手順で承認フォームを選択してください。
下部に、デフォルトの PDF ファイルのある「承認フォーム」入力フィールドが表示されています。[参照]をクリックすると、別のデフォルトテキストファイルを選択できるダイアログが開きます。
「AbnahmeFormular.pdf」:ドイツ語テキスト
「AcceptanceForm.pdf」:英語テキスト
「AcceptanceForm_ja.pdf」:日本語テキスト
Prinect Remote Access がインストールされている場合には、この 3 言語用にパスワード確認のある承認フォームが用意されています。このフォームには[ログイン]テキストが含まれており、承認時にはユーザー名とパスワードの入力が必要になります。これらのフォームは編集することもできますし、ユーザー独自のファイルを作成することもできます。これらのフォームは Prinect Prepress Manager のバージョンによって異なり、したがってバージョンによっては使用できないフォームもあることに注意してください。
バージョン 2.0 から 4.0 へ:フォームを新しく作成する必要があります。
バージョン 4.0 から 4.5 へ:フォームは適用できます。
バージョン 4.5 から 4.5.1 へ:フォームは適用できます。
バージョン 4.5.1 から 10.0 へ:フォームは適用できます。(バージョン 10.0:承認フォームにはジョブ名とジョブ番号も含まれます。)
バージョン 10.0 から 11.0 へ:フォームは適用できます。
1.このステップを選択してください。この場合、Prinect Remote Accessで作業できるようになります。
承認手順に対して E メールのパラメータを設定します。顧客は、承認待ちであることを通知する E メールを受信します。顧客が承認すると、印刷会社に E メールが届きます。
1.[メッセージテキスト]:顧客の承認待ちであることを顧客に通知するために、このメッセージテキストが E メールで送信されます。
メッセージテキストとして適切なテキストファイルが選択されていることを確認します。[参照]をクリックすると、様々なデフォルトのテキストファイルまたはHTMLファイルを選択できるダイアログが開きます:
「MessageText_de.txt」:ドイツ語テキスト
「MessageText_en.txt」:英語テキスト
「Message_Automatic_International.html」:正しい言語が自動的に選択されます。
(これらのファイルを変更したり、独自のファイルを作成することも可能です)。
2.[件名]:ここで、顧客宛てEメールの件名欄を設定します。任意のテキストを入力し、以下の変数を編集できます:
%HdmProofDocName%:ドキュメント名
%HdmPrJobName%:ジョブ名
%HdmPrJobId%:ジョブ番号
%HdmCustomerName%:顧客名(会社名または組織名、連絡タイプまたは担当者ではない)
%HdmMailIndex%:PDFプルーフが分割されている場合の、件名欄のインデックス(Prinect Remote Access では意味なし)
%HdmPartVersion%:Eメールを分割する必要がある場合の、Eメール名。
注記:使用するEメールシステムによっては、件名欄の文字数や文字種が限られる場合があります。件名欄の文字数が80字以内に限られ、特殊文字およびウムラウトを使用できなくても、すべてのEメールシステムで問題なくメールを送受信できるはずです。
3.[最終期限]:最終期限カラムには、承認の締め切り日時が表示されます。
4.[催促状を送る]:設定された最終期限 ([最終期限]カラム参照) までに承認が得られない場合には、[最終テキスト]機能で適切なメッセージを選び、顧客に延滞通知メールを送信することができます。
5.[メッセージを送る]:このセクションには、通知メールを送信する E メールアドレスが表示されます。追加のEメールアドレスを指定するには、[新規]をクリックします。
6.[応答]:承認時に通知を送る必要のある内部ユーザー (担当者) の E メールアドレスを入力します。追加のEメールアドレスを指定するには、[新規]をクリックします。
1.ステップを開きます。
顧客によって承認されたページは、次に印刷会社の承認を得なければなりません。生産の承認は手動または自動で行うことができます。このステップでは、顧客の承認に従って自動的に生産承認が得られるように設定することもできます。これを行うには、[生産承認は自動的に顧客承認に従う]のオプションをオンにします。ジョブは、顧客の承認後、自動的に続行されます。
このワークフローの特性:
•ジョブデータは、PDF データでできています。
•各シートは、個別に承認されます。
•最低限、次の 2 つのシーケンスが必要です:
·[Qualify]
·[SendImposedPDF]
作業手順 "面付け" > "PDF 出力"
ここでは、[表面と裏面で別々のファイルを使用]カラムの設定を推奨します。
作業手順[面付け] / 最大ファイルサイズの設定
作業手順"ドキュメントを結合" > 最大ファイルサイズでパラメータ化する を参照してください。
作業手順[面付け] / 承認フォームの選択
作業手順[ドキュメントを結合]>承認フォームの選択 を参照してください。
作業手順"リモート承認" を参照してください。
作業手順"メッセージ送信" を参照してください。
作業手順[面付けの承認]
面付けスキームについては作業手順[ページを承認] を参照してください。
ワークフロー リップされた (TIFF)データ - 各ページの承認
このワークフローの特性:
•ジョブデータは PostScript または PDF データであり、レンダリングされて TIFF データとして承認用に用意されます。
•各ページは、個別に承認されます。
•最低限、次の 2 つのシーケンスが必要です:
·[Qualify]
·[PageProof]
1.このステップを選択してください。この場合、Prinect Remote Accessで作業できるようになります。
2.ステップを開きます。
3.希望する承認ツールを選択します。顧客の承認者が承認Eメールのリンクをクリックすると、選択された承認ツールが自動的に開きます。
·"製品シミュレーション(ブックレット/折り)":JPEG承認のために、製品がブック表示またはレイアウトに応じて表示されます。Heidelberger折りタイプカタログのすべての折りスキーム(水平方向折れ)はシミュレートされて表示されます。
·"ウェブ承認":WebユーザーインターフェイスまたはPrinect Portalを介した承認。
·"Pixelproof Viewer":TIFFデータのためのPixelproof Viewer (Javaに基づく) での承認。
·[標準]:内部管理者は、Prinect Cockpitのプリセットに"ウェブ承認"または"Pixelproof Viewer"を標準として設定することができます。
4.Pixel Proof Viewerのために変換指針を選択してください。
作業手順"メッセージ送信"
5.このステップを選択してください。作業手順"メッセージ送信" を参照してください。
作業手順[ページを承認] を参照してください。
作業手順[レンダリング]
1."プルーフカラー管理"オプションを無効にします。
ワークフロー リップされた (TIFF)データ - レイアウトの承認
このワークフローの特性:
•ジョブデータは PostScript または PDF データであり、レンダリングされて TIFF データとして承認用に用意されます。
•各シートは、個別に承認されます。
•最低限、次の 2 つのシーケンスが必要です:
·[Qualify]
·[ImpositionProof]
作業手順"リモート承認" を参照してください。
作業手順"メッセージ送信"
1.このステップを選択してください。作業手順"メッセージ送信" を参照してください。
作業手順[面付けの承認]
面付けスキームについては作業手順[ページを承認] を参照してください。
作業手順[レンダリング]
1."プルーフカラー管理"オプションを無効にします。
どのワークフローにおいても[高速アップロード]が実行できます。高速アップロードの場合は、ジョブデータが自動的に選択されたジョブに移動され、ジョブが顧客承認まで処理されます。
高速アップロードがない場合、ジョブデータはアップロード中にPrinect Remote Access サーバーにコピーされます。Prinect Cockpit 画面で、内部ユーザーのデータが、Prinect Remote Access サーバからプロダクション(つまり希望するジョブ)に手動で移動されます。
前提条件: 高速アップロードを行うには、以下の前提条件を満たしている必要があります:
•このオプションは設定する必要があります:
"管理 > Remote Access" > 領域 "アップロードを転送する" > "提出のためにファイルはジョブフォルダ゙へ移動"。
•顧客にアクセス許可"高速アップロード"を割り当てる必要があります。
•ジョブの Qualify シーケンスの作業手順「Remote Access」で、「高速アップロード」オプションを有効にする必要があります。
•Webユーザーインターフェイスのために、"アップロード"タブの視認性を設定する必要があります ("アップロード"作業手順に応じたPrinect Portalで)。設定を行う場所:開いたジョブ>[ジョブ設定> Remote Access >インターネットでの表示>レジスタ]>[アップロード]オプション。
•ジョブが開始されている必要があります。
•アップロードするファイルはPDFまたはPostScriptファイルである必要があります。
ウェブユーザーインターフェイスでのワークフローページ割り付け
前提条件:ジョブに少なくとも1つのページリストが含まれ、Webインタフェースでページを割り当てることができる。この条件を満たす方法:
·顧客がジョブデータをアップロードする前に、印刷会社でページリストを含むジョブを作成する。
·Prinect Remote Accessのプリファレンスの[ページリスト]セクションで、[自動作成]オプションを有効にしてページリスト名を付与できます。このオプションを有効にすると、顧客がWebインタフェースで作成したジョブに、ページリストが付与されます。(Prinect Cockpit のプリファレンス[管理 > Remote Access > ページリスト])
顧客はWebユーザーインタフェースでこのページリストを確認します(ジョブ詳細>[ページリスト]タブ)。そして、ページリスト位置にページを割り付けることができます。
「ページを割り付け」機能と「割り当て」または「置換」機能は、区別されます。両方の機能で「ページ置換」権限が必要です。それ以外の場合、これらの機能は使用できません。
•「ページを割り付け」機能:ページリスト内ではページ割り付けを任意に変更できます。再分類を行う際に、ドキュメントを再度アップロードする必要はありません。
•「割り当て」または「置換」:この2つのアクションは常に、ドキュメントの再アップロードと結びついています。
ページを割り付けたページリストはPrinect Cockpitに表示され、場合によっては関連する割り付けの行われたレイアウトも表示されます。
ページ指定をするためには、[Qualify]シーケンスに以下のパラメータを設定しなければなりません:
•[オンラインコンテンツ]:このパラメータがオンでなければなりません。また、[高速アップロード]もオンにする必要があります。
また更に、下記の要件を満たしている必要があります:
•顧客は[高速アップロード]の権限を持っていること。
•ジョブが開始されている必要があります。
•Prinect Cockpit の開いたジョブで、Webインタフェースのアップロードレジスタ表示が設定されている必要があります。設定を行う場所:
開いたジョブ>[ジョブ設定> Remote Access >インターネットでの表示>レジスタ]>[アップロード]オプション。
Prinect Remote Access でのワークフローバージョニング
バージョニングされたデータを Prinect Remote Access で処理するためには、以下の図に示されるようなジョブを作成します:
注記:図には、PDFデータの場合のワークフローが示されています。TIFF データのワークフローでは、[SendBookletPDF]ではなく[BookletProof]を使用してください。また、[ImposePDF]ではなく[ImpositionProof]を使用してください。そうしないと、シーケンスが同じように機能しません。
2番目の AutoSheet シーケンス"AutoSheet_ApprovedSheets"は、次のように設定されています:
手順:
•バージョニングされたレイアウトをロードしました;すべてのバージョンのジョブページがロードされています。
•すべてのジョブデータで、Qualify、Prepare、AutoSheet、SendBookletPDF のシーケンスが実行されます。
"SendBookletPDF"では、レイアウトが個々のページに分割され、基本部分とバージョン部分が重なって表示されます。これらのページが、承認を行うために、Webユーザーインタフェースに表示されます。
•個々のページが承認されました。
•ワークフローは、"AutoSheet_ApprovedSheets"シーケンスで先に進みます。
このシーケンスは、すべてのページが承認されてから、処理を開始します(上記参照)。
•"ImposedPDF"シーケンスが実行され、承認を行うために、レイアウトがWebユーザーインタフェースに表示されます。
Prinect Prepress Manager および Prinect Remote Access に関連する WebToPrint インテグレーションを、以下に簡単に図示します:
手順:
•顧客は WebToPrint ユーザーインタフェースを使って、加工したいPDFまたはTIFFデータファイルを作成し、これを印刷会社に送信します(Prinect Prepress Manager)。
•WebToPrint コネクタによって、WebToPrint ジョブに「WebToPrint」カテゴリが付与されます。
•ジョブに「WebToPrint」カテゴリがあると、Prinect Prepress Manager によって特別なリンクが作成されます。顧客はEメール経由または WebToPrint ユーザーインタフェースで、このリンクを使用できます。
顧客は、Prinect Remote Access で完全なWeb UIを起動しなくても、このリンクから承認を提起できます。承認に必要なプログラムだけが起動されます(TIFFデータ承認用の Pixel Proof Viewer、PDFデータ承認用の Acrobat、またはJPEGデータ承認用の3Dブック表示)。
•顧客は承認を実行し、承認ステータスに従って生産が続行されます。
PDFおよびTIFFによるページ承認に加えて、JPEGによるページ承認が可能です。
JPEGデータフォーマットの利点:
•必要なディスク容量が約10分の1ですむ
•ページを簡単かつ迅速にチェックできる
•ほとんどの場合、十分なプルーフ品質が確保される
•RIP処理されたデータのプルーフでRIPエラーも表示される
JPEGページの承認操作は基本的に、TIFFページの承認と同じです。ワークフロー リップされた (TIFF)データ - 各ページの承認を参照。
以下の点がワークフロー3と異なります:
1.Meta Dimension または Renderer、Prinect Cockpit で、JPEG装置を以下の手順で作成する必要があります:
•[スタート>Prinect ワークフロー> Output Device Configuration > Proofing Engine Manager]を選択します。
•「新規」をクリックして、開いたダイアログで装置名とタイプ「JPEG」を入力します。
•「OK」をクリックします。
•作成した装置をダブルクリックします。
•RGB色空間と、95が推奨される品質レベルを選択します。
2.このJPEG装置を Page-Proof シーケンスで選択する必要があります。
3.Page-Proof シーケンスで作業手順「レンダリング」を以下のように設定します:
•低解像度 150x150 dpi を選択します。
•「Proof Color Management」オプションを有効にします。(TIFFワークフローではこのオプションを有効にしません!)
•[Proof Color Management]で以下の設定を選択してください:
·[印刷プロファイル]:「Printer/ECI Offset 2007/ISOcoated_v2_eci.icc」を選択。
·「オーバープリントをコントロールするために、すべてのスポットカラーを透明に印刷」オプションを有効にします。
このように設定した PageProof シーケンスでワークフロー3を処理する場合は、Pixel Proof Viewer >[ページリスト]タブで「ブック表示」機能を使用できます(そのためにはジョブにページリストが含まれている必要があります)。この機能を使えば、JPEGページを迅速かつ簡単にチェックして承認できます。
アップロードとダウンロード、および承認のためのワークフロー担当者の招待
開いたジョブでは、アップロードおよびダウンロード、承認を行うために、任意の従業員をEメールおよびトークンリンクによって期限付きで招待できます。招待は、Prinect Cockpit で管理者が、またはWebインタフェースで外部管理者が行います。
ユーザーインタフェースでの設定はこちらを参照:
•Prinect Cockpit のユーザーインタフェース:
開いたジョブ>右のスリーウェイボタン>[Remote Access]>[共同作業に招待]セクション
•Webユーザーインタフェース:
開いたジョブ>[従業員]タブ>[期限付き従業員]セクション
前提条件:ジョブが Remote Access ジョブである。つまり、Qualify シーケンスで「高速アップロード」オプションが有効になっている。
それ以外の場合は、上記の従業員招待設定を除き、他の環境設定は必要ありません。
つまり、任意の顧客の任意の従業員を招待できます。顧客が Remote Access 顧客である必要はなく、従業員はユーザーアカウントを必要としません。
期限付きの共同作業 (およびグループ承認) に関連したすべての設定は両方のユーザーインタフェースに表示されます。つまり、Webユーザーインタフェースで行った変更は即座に Prinect Cockpit に反映されます(逆も同じ)。
共同作業の期限を過ぎると、従業員は無効になります。設定した期限を過ぎる前に、従業員を手動で無効にすることも可能です。
期限付き従業員は、グループ承認にも使用できます。
ジョブを加えたRemote Access環境のワークフロー自動設定
自動作成された Remote Access シーケンスおよび Remote Access 顧客、プルーフ出力装置を含むサンプルジョブを、自動で簡単に作成することができます。これは、Remote Access 環境で Remote Access ジョブを取り扱う方法を、速く分かりやすく習得するために役立ちます。
1.[スタート > Heidelberg Prinect Workflow]に移動します。
2.「Prinect System Check」アプリケーションを起動します。
3.ここで「RemoteAccessInitialization」オプションを有効にします。
4.スタートアイコン(緑の矢印)をクリックします。
このオプションを有効にすると、以下のアクションが実行されます:
•Remote Access 特有のすべてのシーケンスが自動的に作成されます。シーケンス名は「RA_」で始まり、シーケンステンプレート名がその後に続きます。以下のシーケンスが自動作成されます:
RA_Qualify
RA_SendAssembledPDF
RA_SendImposedPDF
RA_PageProof (MyRATiffExportDeviceを含む、下記参照)
RA_ImpositionProof
RA_BookletProof
RA_SendBookletProof
RA_AddLayout
自動作成されたこれらの Remote Access シーケンスを、必要に応じて迅速にカスタマイズし、独自のジョブを作成できます。
•顧客管理では、「承認」タイプの従業員(つまり外部ユーザーアカウントを持つ承認者)を1名含む Remote Access 顧客が自動作成されます。これには以下の名前が付与されます:
Remote Access 顧客(会社):TestPrintBuyer
承認者、姓:RA_TestApprover
承認者、名:Test
外部ユーザーアカウント、ユーザー前:TestApprove
外部ユーザーアカウント、パスワード:123456
•Renderer がインストール済みでこのタイプのデバイスがまだ存在しなければ、以下の Remote Access プルーフデバイスが適切に作成され、場合によってはこれが独自のジョブにも適合します:
MyRATiffExportDevice
MyRAJPEGDevice
これは[スタート > Heidelberg Prinect Workflow > Output Device Configuration > Proofing Engine Manager]にあります。
•4つのサンプルジョブが自動的に作成され、ジョブグループ「RA_JobGroup」に置かれます。その際、自動作成されたシーケンスが使用されます。
すべてのワークフローに共通すること:Qualify シーケンスのパラメータ設定
すべてのワークフローで、[Qualify]シーケンスを使用する必要があります。以下の図を参照してください:
作業手順"リモートアクセス"
ジョブを Prinect Remote Access ジョブとして処理するには、[Remote Access]ステップを有効にする必要があります。
•オプション"高速アップロード゙"は次のワークフローで設定する必要があります。
·Express Upload
·Webインタフェースでのページ指定
•[ジョブが作成された時に顧客に通知]:
このオプションを設定した場合のみ、この[Qualify]シーケンスでジョブが作成されたことが顧客にEメールで通知されます。このジョブを開いたり開始することはできません。
ただし、このEメールを受信するには、顧客に「作成したジョブをメール」権限が必要です。
•"Eメール通信内にトークンリンクを作成する":このオプションが設定されている場合、WebユーザーインターフェースまたはPrinect Portal にログインせずに通知Eメールのリンクを介して対応する機能へ適用されます。新規ジョブ作成Eメールはアップロード機能に適用します。保留中の承認Eメールは対応する承認機能に適用します。
アップロード時には常に自動的にプレフライトが実行されます。これはパラメータ設定が可能です。
WebユーザーインターフェースまたはPrinect Portalに新規ジョブが作成される場合、そこの"計画ページ"、"フォーマット"および"カラー"ジョブパラメータが製品説明に適用されます。
実際のジョブデータと製品説明にあるジョブデータを比較したい場合には、以下の設定を行なえば、プレフライトの作業ステップによって比較が行なわれます。
•[アクション]タブ>[準備]>[利用可能な場合、ジョブの製品説明から詳細を使用]:
このオプションをセットします。
実際のジョブデータと比較するために製品説明からパラメータが取り込まれ (Web パラメータ)、プレフライトにあるデフォルトの、あるいは設定されたパラメータは用いられません。
プレフライトでは、これらの特別な Web パラメータ ([計画ページ]、[フォーマット]、[カラー]) 用に、プレフライトレポートと共に出力される警告を設定してください。
以下のパラメータに警告の三角マークをセットします。
•[ページ / 1 アップ]タブ>[仕上がりボックスサイズが一致しません]:(設定された値の代わりに、比較には Web パラメータ[フォーマット]が用いられます。)
これにより、アップロードファイルのページサイズが、製品説明にあるページサイズと異なる場合に警告が表示されます。
•[ページ / 1 アップ]タブ>[ページ数が]:(設定された値の代わりに、比較には Web パラメータ「計画ページ」が用いられます。)
これにより、アップロードファイルのページ数が、製品説明にあるページ数より多い場合、警告が表示されます。
•[カラー分版]タブ>[含む]:(ここで設定したCMYKカラーの代わりに、Webパラメータ「カラー」のCMYKカラーが比較に用いられます。)これにより、アップロードファイルのプロセスカラーが、製品説明にあるプロセスカラーと異なる場合、警告が表示されます。
•[カラー分版]タブ>スポットカラー数]:(設定された値の代わりに、Webパラメータ「カラー」が比較に用いられます。)
これにより、アップロードファイルのスポットカラー数が、製品説明にあるより多い場合、警告が表示されます。