前提条件:この機能はPrinect Label Proに含まれます。
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[ネスティングアシスタント] |
ネスティングアシスタントを使って、1個または複数のレイアウトを自動で作成できます。その際、個々の1upが相互にネストされます。これは特に、不規則な形状のラベルで役立ちます。通常の自動レイアウトアシスタントと比べて、ネスティングアシスタントでは、長方形以外の形状での廃棄分が削減されます。
複数のソリューションが提案され、そこから最適な方法を選択できます。1個のソリューション案には、1個または複数のレイアウトが含まれます。これは、複数の用紙を使用可能に設定したか、また1upを最適に配置するために複数の用紙が必要かどうかに応じて決まります。
最適化では、接続されている印刷機のインキ装置の数、または1回の通しで何色が印刷可能か、という情報が考慮されます。これは、印刷するすべてのアイテムのカラー総数が、印刷ユニット数より多い場合に重要になります。最適化によって、アイテムが、1枚の印刷用紙でインキ装置の数が足りるように各印刷用紙に配置されます。
ネスティングアシスタントを開くには、ツールバーで[ネスティングアシスタント]ボタンをクリックします。
ネスティングアシスタントでは3つのステップで新規レイアウトを作成します:
最初のステップではこの画面が表示されます。
1.最初は、すべての1upにチェックマークが付いています[1]。レイアウト作成時に使用しない1upは、チェックマークを外してください。
2.最初はすべての1upがネスティンググループ「標準」に属します[2]。必要であれば、+ボタンをクリックしてグループ名を入力し、ネスティンググループを追加します。1つのネスティンググループの1upは、クラスタとして1枚または複数の用紙に配置されます。必要に応じて、ドラッグ&ドロップで1upを各ネスティンググループに移動します。
ネスティンググループにチェックマークが付いている1upが1個でもあれば、[1up図面]セクションにネスティンググループが表示されます。
3.1upのパラメータ(「回転」、「間隔」、「納品数量」、「過剰生産」、「余剰」、下表を参照)を設定します。
4.[1Up図面]セクションの[用紙](3)にはまず、ジョブ作成時に設定したすべての用紙が表示されます。他の用紙は、[+]ボタンをクリックして追加します。
用紙の数値(「フルート/グレイン方向」、「数」、「幅」、「高さ」、「左」、「右」)を必要に応じて変更します。数値を変更した用紙は、「ユーザー定義」と命名されます。
5.最初は、すべての用紙にチェックマークが付いています。レイアウト作成時に使用しない用紙は、チェックマークを外してください。
6.[次へ]をクリックすると、2番目のステップ「材料情報、標準」に移動します(2番目のステップ「材料情報、標準」を参照)。プログラムが最適なレイアウトを計算します。プログラムが用紙に配置する際、各1upが個別に、定義された条件にもとづいて処理されます。
ネスティングアシスタントの[パラメータ]ステップの機能 |
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[裁ち落としを使用] |
このオプションを有効にすると、1upを配置するための最適化アルゴリズムで、1upの裁ち落としが考慮されます。 裁ち落としは、[ファイル>プリファレンス>パッケージ>LabelProのデフォルト値>輪郭線の裁ち落とし]であらかじめ設定できます。 Prinect Business Managerでレイアウトの自動作成が開始される場合は、このオプションがデフォルトでオフになります。(このワークフローでは、打ち抜き線同士が近づけられ、重複する裁ち落としが「中間線による解決」によって自動的に修正されます。中間線による解決を参照。) |
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[+]ボタンをクリックして、新しいネスティンググループを作成できます。新しい名前を付与する場合は、ネスティンググループの名前をクリックします。 ドラッグ&ドロップで、1upを標準グループからネスティンググループに移動できます。最適化時には、1つのネスティンググループに属するすべての1upが、同じ用紙に配置されるように考慮されます。 ネスティンググループが[1up図面]セクションに表示されるためには、ネスティンググループに、チェックマークが付いている1upが1個以上含まれている必要があります(つまり、この1upが最適化時に考慮されます)。 |
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ネスティンググループを削除する場合は、これを選択して[X]をクリックします。 |
[名前]: |
プロジェクト内で使用される1up名です。1upをレイアウトに含めない場合は、チェックマークを外してください。 選択した用紙に1upを配置できないことが初めから明確である場合は、この1upが赤色で表示されます。 用紙に配置できない1upを選択すると、この用紙が、下の用紙リストに赤色で表示されます。 |
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ここで、各1upの回転を設定します。回転は例えば、ラベルを紙目方向と平行に印刷したい場合に重要です。1つの1upに対して選択した回転は自動的に、輪郭線が同じであるすべての1upに適用されます。 用紙に対して、紙目方向が定義された紙が選択されている場合は、この紙目方向が基準になります。 回転は、[ファイル>プリファレンス>パッケージ>1up間のデフォルトの向き]であらかじめ設定できます。 抜き型に対して相対的に回転(紙目方向に依存しない): •「0°」、「90°」、「180°」、「270°」 •「0°」または「180°」 •「90°」または「270°」 •「0°」または「90°」または「180°」または「270°」 •「自由回転」プログラムは、用紙を最適に埋めるために、1upを自由に回転できます(90度の倍数で)。
紙目方向に相対的に回転: •「0°」、「90°」、「180°」、「270°」 •「0°」または「180°」 •「90°」または「270°」 |
[間隔] |
輪郭線どうしの間隔を設定します。 間隔の単位は、Prinect Signa Stationの[ファイル>プリファレンス>測定単位のデフォルト]であらかじめ設定できます。 1up間の最小間隔は、Prinect Signa Stationの[ファイル>プリファレンス>パッケージ>1up間の最小間隔]であらかじめ設定できます。 |
[納品数量] |
生産する1up数を入力します。 |
[過剰生産] |
顧客が承諾可能な過剰生産のパーセンテージを入力します。 |
[余剰] |
生産プロセスに追加で必要な部数を入力します。(余剰分によって、損紙による部数の不足を補います。) |
[1up図面]セクション印刷用紙の設定 |
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このアイコンをクリックして、選択リストに、紙が割り当てられている用紙を追加できます。 新しい用紙は、[すべての用紙]および標準グループ、すべてのネスティンググループ(あれば)に追加されます。 |
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用紙を削除する場合は、[すべての用紙]で削除したい用紙を選択して、[X]をクリックします。 |
[用紙]
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[用紙]に、紙が割り当てられている、利用可能なすべての用紙が表示されます。 •[すべての用紙]:[すべての用紙]には、利用可能なすべての用紙とそのパラメータ(フルート/グレイン方向など)が表示されます。 最初はここに、ジョブ作成時に作成したすべての用紙が含まれています。[幅]、[高さ]、[左]、[右]の数値はプリファレンスから適用されます。これらの用紙のパラメータは変更できます。パラメータを変更すると、用紙名が「ユーザー定義...」に変わります。 •ネスティンググループ「標準」およびユーザーが作成した他のネスティンググループ(あれば): ユーザーが作成したネスティンググループがここに表示されるためには、ネスティンググループに、チェックマークが付いている1upが1個以上含まれている必要があります(つまり、この1upが最適化時に考慮されます)。 各ネスティンググループに、新たに追加された用紙も含め、利用可能なすべての用紙が表示されます。 各ネスティンググループで、チェックマークを付けるまたは外すことにより、最適化で使用する用紙を選択できます。 上の1upリストで、用紙に配置できないことが初めから明確である1upを選択すると、この1upが赤色で表示されます。 |
[フルート/グレイン方向] |
ここで材料のフルート/グレイン方向を定義します。用紙に対して、紙目方向が定義された紙が選択されている場合は、この紙目方向が適用されます。 •[fdX]:縦目:グレイン/フルート方向がX軸(用紙の幅)と平行。 •[fdY]:横目:グレイン/フルート方向がY軸(用紙の高さ)と平行。 •[fdAny]:グレイン/フルート方向が未定材料にグレイン/フルート方向がないか、またはグレイン/フルート方向が1upの配置にとって重要ではありません。 |
[幅]/[高さ] |
選択した用紙に属する紙の寸法。 |
[左]/[右] |
これらのパラメータによって、1upと用紙端の最小間隔を定義します。 |
2番目のステップでは、それぞれ1個または複数のレイアウトを含む、様々なレイアウト方法が提案されます。
7.リストで最適なレイアウト(1)を選択します。レイアウトは後から手動で調整できます。
8.[次へ]をクリックすると、最後の3番目のステップである「結果」に移動します(3番目のステップ[結果] を参照)。
ネスティングアシスタントの[材料情報、標準]ステップの機能 |
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[レイアウトのバリアント]
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ここに、計算されたすべてのレイアウトバリアントが表示されます。最適なレイアウト案が上に表示されます。最後のレイアウト案は、1枚の用紙に1個の輪郭線だけが使用される、最も最適ではない案です。 マウスの右ボタンでリストをクリックすると、様々なリスト並べ替え方法を選択できます。 |
シート総数 |
希望の1up数を生産するために必要な用紙数です。レイアウトバリアントに複数のレイアウトが含まれる場合は、このレイアウトの用紙数が表示されます。 |
廃棄(%) |
総面積のうち廃棄となる部分のパーセンテージです。 |
総コストモデル |
この評価にもとづいて、レイアウトバリアントのリストの順序が並べ替えられます。 |
[1up] |
生産される個々の1upの名前 |
[回転] |
この1upに適用されている回転(上記を参照)。 |
[数量] |
前のステップの[数]カラムで定義した1up数。 |
[生産数] |
実際に生産される1upの数([数量]+[過剰生産])。 |
3番目のステップでは、選択したレイアウトバリアントと、そこに含まれるすべてのレイアウトが表示されます。このステップでは概要の確認を行います。また、[レイアウトの名前]カラム(1)で、希望する名前を付けることができます。
[終了]をクリックすると、レイアウトがPackaging Proに適用されます。Packaging Proでは、新規レイアウトごとに1個のタブが表示されます。
Packaging Proのこの画面で[OK]で確定すると、最適化されたレイアウトがPrinect Signa Stationに伝送され、そこに表示されます。事前に、1upや輪郭線の移動など、最適化されたレイアウトを編集できます。その後、最適化されたレイアウトが変更を含めて保存され、Prinect Signa Stationに伝送されます。ただしこれは、輪郭線の削除または追加が行われない場合にのみ該当します。輪郭線の数が変更される場合も、最適化の結果が破棄され、Prinect Signa Stationに伝送されません。
レイアウトタブのツールバーに戻る。