マーク、コントロールストリップ、インキピックアップバーのエディタ

マークは基本的に、無彩色と有彩色のマークに分けられます。無彩色のマークは「マークエディタ」で作成します。有彩色のマークには、それぞれ専用のエディタがあります。どのエディタを起動するかによって、マークタイプの選択肢が限られます。

各エディタの構造は似ており、それぞれのマークタイプ特有の設定だけが異なります。様々なマークエディタの基本的な構造を、以下でまとめて説明します。

[一般]セクション

[グループ名]

マークを割り当てられたグループ(フォルダ)を表示します。ユーザーがグループ名を変更することはできません。

[銘柄]:

マーク名の表示です。マークをリソースに保存すると、名前が表示されます。ユーザーは名前を変更できます。

PPF名]

PPF名(エイリアス名)と一緒にマーク名を表示します。

[マークタイプ]

マークタイプの表示;[レジスタマーク]、[プレートコントロールマーク]、 [Scavenger マーク]、[Klebrandcode マーク]、[抜き型レジスタマーク]、[引き込みマーク]を定義するための選択リストです。起動したマークエディタに応じて、さらに[カラーコントロールマーク]および/または[インキピックアップマーク]が表示されます。設定したマークタイプが仕上げ用に保存されます。

[インキピックアップマーク] および [プレートコントロールマーク] は、スポットカラーを取り扱う場合に使用します。詳細はスポットカラーをBCMYに組み込むを参照してください。

デフォルトマークの「PullLay」および「PullLay (fix position)」が、「引き込みマーク」タイプとして事前設定されています。これは、引き込みマークを識別し、印刷機への引き渡しを可能にするために必要です。

[抜き型レジスタマーク]:
すべての抜き型の角に(オフセットあり)、自動「抜き型レジスタマーク」を挿入できます。このマークの位置は、抜き型を打ち抜く断裁装置に伝達されます。ここでは特にカッティングプロッタが想定されます。

デフォルト設定は、「標準」グループの「Arc」マークです。抜き型レジスタマークは、それぞれ抜き型の角部分に配置されます。抜き型との間隔を指定することができます。例えばx方向の間隔を15 mmに設定すると、レジスタマークが、左側ではさらに15 mm左、右側ではさらに15 mm右に配置されます。

間隔を0 mmに設定すると、マークが、抜き型の4つの角のちょうど上に配置されます。「他の1upにはみ出す場合は削除」オプションを有効にすると、内容にはみ出さないように、必要に応じて1個または複数のレジスタマークが削除されます。

[ホットスポット]

スキームやプレートテンプレートには基準点があります。これらは、マークを正しく配置することを助ける吸着する整列スポットです。マークのホットスポットは、このスポットの上の位置に正確にスナップします。マーク内のホットスポットの正しい位置を定義する必要があります。

グラフィック領域で[グリッド]を有効にした場合は、グリッドに青紫のホットスポットが付きます。

ホットスポットは、テキストマークエディタで作成したマークに対し、テキストの揃え方向を定義します。

[マークレイヤー]

マークが配置されるレイヤーが表示されます (マークをレイヤーに設定するためのリストボックス)。フォアグラウンド、バックグラウンド。

[背景カラー]

ここではマークに、考えられる背景カラーの数を割り当てます(最大24個)。マークの背景は、マークのクリップパスのサイズに従って、[ジョブインスぺクタ>カラー]で選択した背景カラーで構成されます。
前提条件:[ファイル>プリファレンス>ユーザーインタフェース]で、[背景カラー]の列が有効になっている必要があります。
DIPCOカラーコントロールバーは常に背景を切り取るため、白以外の印刷材料では問題が生じる可能性があります。

[追加カラーパッチ数]:印刷領域に自動クリップされているコントロールマークがある場合には、印刷領域を超えて配置されるカラーパッチ数を定義できます。

[出力]

特定のマークをプルーフのみまたは刷版のみで出力する場合があります。例えば、プルーフだけに表示する企業ロゴや、刷版だけで露光されるカラー測定ストリップなどがこれに該当します。このことは通常、マーク作成の時点で既に分かっているため、設定はマークエディタの一般的なセクションで行います。

リストには以下の3つの選択肢があります:

「プルーフと刷版」:マークがプルーフと刷版の両方で出力されます

「プルーフのみ」:マークがプルーフだけで出力されます(直接出力では無効)

「刷版のみ」:マークがプレート露光時にのみ出力されます

マークの出力評価はPrinect Prepress Managerだけで行われます。そのためこの機能は Prinect ワークフローでしか使用できません。

IconNote00178.png

注記:「プルーフのみ」出力は直接出力では無効です。直接出力でのマークの取扱は変わりません!

[プルーフのインキ濃度]:

プルーフ出力用のカラーマークのインキ濃度を表示および設定します。たとえば、プルーフ時にインキを節約するために、カラーマークのインキ濃度を減らすことができます。

少ないインキでマークを出力するためには、以下の必要条件を満たしている必要があります:

ジョブを出力する際は、出力パラメータセットで、[プルーフ>少ないインキでプルーフマークを印刷]オプションをオンにする必要があります。

ジョブ内の設定したマークのインキ濃度は、100%より低くなければなりません。

これら3つの条件が満たされていれば、マークを、インキ量を減らしてプルーフすることができます。この場合、プレート出力は、インキ節約に影響されません。

[カラー]:マークが配置される分版が表示されます(マークを分版に設定するためのリストボックス)。

自動機能

カラーコントロールマーク(自動調整を行う)

カラーコントロールマーク(自動配置を行う)