プリネクトプレスセンターへの接続方法

プリネクトプレスルームマネージャー/プリネクトインテグレーションマネージャーからジョブデータが印刷機に送信されるために、接続が確立されなければなりません。つまり、関係する機械を"両側で"定義する必要があります。これはいわゆる"ワークステーションID"を使用して行われます。

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注記:このマニュアルではプリネクトプレスセンター印刷機のオンライン接続のみご説明します。接続のバリアントについての概要は機械を接続する章に記載されています。

手順

1.プリネクトインテグレーションマネージャー/プリネクトプレスルームマネージャーには"CDM"(セントラルデバイスマネージャー)から新規CDM装置を登録してください。

例:印刷機"SM102-8-P"をプリネクトインテグレーションマネージャー/プリネクトプレスルームマネージャーに登録

2.ソフトウェアバージョンに応じて印刷機(プリネクトプレスセンター)で次の項目を実行します。

BDE構成と印刷機の同期化

プリネクトプレスセンターでのカラー測定データエクスポートの設定(プリネクトアクシスコントロールII/プリネクトインプレスコントロールが接続されている場合のみ)

例:印刷機"SM102-8-P"をプリネクトインテグレーションマネージャー/プリネクトプレスルームマネージャーに登録

1.プリネクトコックピットを起動します。

2."管理>設定>システム"ペーンに切替え、プリネクトインテグレーションマネージャー/プリネクトプレスルームマネージャーがインストールされたコンピュータをクリックします。

3."CDM"エンジンを選択します。

4.コンテクストメニューから"装置を追加"を起動してください。

デバイスウィザードが開きます。

デバイスアシスタント- 一般

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5.接続する機械の名前を"装置名"に入力します(1)。

ワークプレイス/機械の名前はプリネクトワークフロー内で一意でなければなりません。最大文字数は 30 です。この名称はプリネクトワークフロー全体のアプリケーション(スケジューラやアナライズポイントなど)に対する機械のIDの役割りをします。

6.デバイスIDを入力してください(2)。

·デバイスIDは文字[a-z][A-Z][0-9]のみを含みます。

·そのデバイスIDがすでに使用されている場合は注意が表示されるので、新しいデバイスIDを入力します。

·デバイスIDはプリネクトワークフロー内における機械の一意の割当てに使用されます。デバイスIDは経営情報システム(プリネクトプリナンスなど)と一致している必要があります。

7.選択リスト"デバイスクラス"でエントリ"枚葉印刷機"を選択します(3)。

8."接続"選択リストで"機械直"エントリを選択します(4)。

9."作業工程リストの内容"選択リストで希望するエントリを選択します(5)。

この例の場合は"実行可能およびスケジューリングされた作業工程を表示"です。ここでの選択がもつ効果について作業工程リストの内容に説明されています。

10."外部"オプションを無効化してください(6)。

11.次にロールを定義します(7)。これは、機械にログインできる人を決めることを意味します。"オペレータ"ロールは通常は有効になっており、無効化することはできません。

オペレータの他にアシスタントも機械で作業を行う場合は、"アシスタント"ロールを有効にします。

"マルチオペレータ"ロールは同時に他の機械でも作業している担当者が機械で作業しているときに有効化します。印刷機の場合これは原則的にありえません。マルチオペレータはポストプレス機械で主として使用されます。

ロールについて詳細説明はロールの割り当てに説明されています。

12."出力値"ペーン(8)では変更不可です。ここでは選択されたデバイスクラスに依存して、マスターデータストアから標準値が登録されます。ここで入力された標準値は新規登録された工程でのみ生産時間の計算用基準として参照されます。これらの計算された生産時間は作業工程のプランニング時にスケジューラに反映されます。MIS搭載プリネクトワークフローでは生産時間はMISから送られます。

"出力値"はさらにスケジュールアシスタントで有用です。この値にもとづいて、MIS情報がない限り、作業工程の長さが計算されます。プラニングアシスタントに関する詳細情報については スケジュールウィザード を参照してください。

最大生産速度:
ここで入力された速度は速度指数の計算の際にアナライズポイントで使用されます。
速度指数 を参照してください。

13."次へ"をクリックします。

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14.接続する印刷機を選択します(1)。

15."操作パネル"ペーンで"CP2000/プレスセンター"エントリを選択します(2)。

16."装置番号"には機械の実際の装置番号を入力します(3)。

装置番号は次の機能のために必要とされます:

·1.プリネクトプレスルームマネージャー/プリネクトインテグレーションマネージャーに印刷機から色付特性曲線を自動的にインポートするため。

·アナライズポイントがカラーデータを評価できるため。

先に印刷機の制御コンソールで装置番号を読み取っておく必要があります(例えば):"サービス>運転開始/装置情報>ソフトウェア>装置番号"ペーン)。

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17."言語"では印刷機(プリネクトプレスセンター)で使用可能な言語を選択します(4)。

選択する言語はエクスポートXMLファイルの自動生成の際に重要になります。このXMLファイルには印刷機に割り当てられているオペレーション(BDEメッセージ)や個人データがすべて含まれており、後でプリネクトプレスセンターにインポートされます。オペレーション(BDEメッセージ)はここで設定した言語でプリネクトプレスセンターに表示されます。

18."バージョン"には印刷機にインストールされているプリネクトプレスセンターのバージョンを入力します(5)。

19."ワークステーションID"ペーンにワークステーション番号を入力してください(6)。

これはプリネクトワークフロー内でワークステーションを識別するための番号です。番号は長さ最高6文字で、数字以外は使用できません。

この"ワークステーションID"は後でデータメモリの構成においてプレスセンターサイドで入力しなければなりません。

20."アクシスコントロール/インプレスコントロール/インスペクションコントロール"ペーンで"カラーデータの読込み"オプションを有効化(7)してくださいバージョンS10A以降のみ該当。

このオプションはプリネクトアクシスコントロール/プリネクトインプレスコントロールが印刷機に接続されている場合にのみ必要です。

21.その後、カラーデータディレクトリを入力します(8)。

プリネクトアクシスコントロール/プリネクトインプレスコントロールを搭載する印刷機にはすべて、固有の測定データディレクトリをそれぞれ1つ定義する必要があります。このカラー測定データディレクトリには、プリネクトアクシスコントロール/プリネクトインプレスコントロールによって生成されたカラー測定データ(IT8ファイル)が保存されます。通常、常に、ディレクトリ "<Prinect Manager サーバー名>\PTConfig\IT8Hotfolder\<装置名>" が定義されています。

制御コンソールプリネクトプレスセンターでは他にカラーデータエクスポートの設定を行う必要があります。

22."次へ"をクリックします。

次に印刷機の台数を決めてください。.

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ここでは印刷機に操作"型"を指定します。これは、ジョブの入力時にこの"型"を元にジョブのために印刷機において必要な通し数が計算されるために必要です。例えば反転装置のない8色印刷機で4/4ジョブを印刷する場合、必要な通し数は2です。反転装置がある場合はは、通し数は1つのみになります。

23.選択した機械が所有する印刷ユニットの数を矢印キーで設定します。

24.「OK」をクリックします。

次に印刷機の種類を決めてください(1)。これは該当の円をクリックします(円内の黒点)。

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25.印刷機が反転装置および/または番号装置0を持つかどうかを決めてください(2)。オンにするには、ボックスをクリックします。

この例では、反転装置をNo.5の印刷機(チェックボックスがオン)で使用可能ですが、番号装置は使用不可です(チェックボックスがオフ)。

26.印刷機の消去のためには"消去"ペーン(3)で対応する印刷機を選択します(チェックボックスがオン)。

27.次に"更新"(4)をクリックします。強調表示された印刷機が削除されます。

28."次へ"をクリックします。

デバイスウィザード - オペレーショングループの割り当て

次に、希望するオペレーショングループ(コストの種類グループ)を装置に割り当てます。つまり、この装置の場合はどのオペレーション(BDEメッセージ)を取得するかをここで定義することになります。

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注記:先ほど選択したデバイスクラスに応じて、いくつかのオペレーショングループが通常はすでに割り当てられています。

29.装置に必要なオペレーショングループ(費用種類グループ)を割当ててください。

そうするには、必要なオペレーショングループを"使用可能"ペーンから"割り当て済み"ペーンに追加します。または、不必要なオペレーショングループを"割り当て済み"ペーンから"使用可能"ペーンに移動します。

マスターデータストアにすでに作成されており、少なくとも1つのオペレーション(BDEメッセージ)が割り当てられているオペレーショングループがすべて表示されます。詳細については、オペレーション(BDEメッセージ)を参照してください。

30."次へ"をクリックします。

デバイスウィザード - オペレーションの割り当て

次にオペレータと、先に有効にしたアシスタントがいれば、そのアシスタント及びマルチオペレータが取得することのできるオペレーション(BDEメッセージ)を指定します。そうするには該当するロールを選択してから、各オペレーショングループ(コストグループ)に対してオペレーション(BDEメッセージ)を定義します。

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31."ロール"ペーンで"オペレータ"エントリ選択します(1)。

32.オペレーショングループ(コストグループ)を1つ選択します(2)。

"割当済"ペーンには事前選択されたオペレーショングループのすでに割当てられた全てのオペレーション(BDEメッセージ)が表示されます(4)。

33.次に必要なオペレーション(BDEメッセージ)を"利用可"(3)から"割当済"ペーンに追加してください(4)。または、不必要なオペレーション(BDEメッセージ)を"割り当て済み"ペーンから"使用可能"ペーンに移動します。

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注記:オペレーション(BDEメッセージ)は常に1つのオペレーショングループ(コストの種類のグループ)にのみ割り当てられます。

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注記:オペレーショングループ毎に12以上のオペレーションを定義すると、プリネクトプレスセンターが最大で12オペレーションしか表示できないというメッセージが現れます。このメッセージを確認できます。またはオペレーションの数を最大12に調整できます。

34.ロールおよびオペレーショングループ(コストの種類のグループ)毎に必要なオペレーション(BDEメッセージ)を割当てるまでこのステップを繰り返します。

35."次へ"をクリックします。

デバイスウィザード - ユーザーグループの割り当て

次に"オペレータ"および、先ほど有効化された"スタッフ"に1つまたは複数のユーザーグループを割り当てます。どのユーザーグループにも、先に作成され、このユーザーグループに割り当てられたユーザーが隠されています。このユーザーグループのすべてのユーザーは、印刷機でオペレータまたはスタッフとしてこの装置にログインできます。

ユーザーの作成及びユーザーグループへの割り当て方法はユーザーアカウントの設定をご参照ください。

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36."ロール"ペーンで"オペレータ"エントリ選択します(1)。

37.必要なユーザーグループを"利用可"(2)ペーンから"割当済"ペーンに追加します(3)。または不必要なユーザーグループを"割り当て済み"ペーンから"使用可能"ペーンに移動します。

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注記:少なくとも1つのユーザーグループを割り当てる必要があります。

38."アシスタント"及び"マルチオペレータ"のロールへのユーザーグループ割当てを繰り返し行ないます。

39."次へ"をクリックします。

デバイスウィザード - バリアントを作成

次に装置に対していわゆるバリエーションを定義できます。1つのバリアントが常にデフォルトで定義されています。バリアントの効果及び作成はバリアントを作成節に詳細に説明されています。

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バリアントの作成方法:

1."名前"にバリアントの名前を与えます(1)。

2."コストセンター"(2)のところでデバイスウィザードに作成されている対応バリアント用のコストセンターを選択します(新しいコストセンターを設定を参照)。

対応するコストセンターがなければ、"コストセンターを作成"ボタンからコストセンターを登録することができます。普通はコストセンターはデバイスウィザードを使って作成すべきです。

3."使用可能なユニット"ペーン(3)で必要なユニットを選択してください。必要なユニットの追加は"選択されたユニット"ペーン(4)に矢印キーで行います。

必要なユニットがなければ、"ユニット"のところのデバイスウィザードで作成してください(装置を参照)。

4."バリアントを割り当て"ボタンをクリックします。バリアントがウィンドウ下部に現れます(5)。

プリネクトプレスセンターでは各ジョブの開始前にバリアントまたはコストセンターを選択することが必要です。ジョブのみ開始できます。

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5."次へ"をクリックします。

デバイスウィザード - 要約

続いて装置パラメータの概要が表示されます。装置が正しく設定されているかどうかをここでもう一度確認できます。変更を行う場合は、"戻る"ボタンを使用して該当するダイアログに移動します。

6.必要な場合は、オプション"拡張ジョブチケットを有効にする"を有効にします。

詳細については、拡張ジョブチケットを有効にするを参照してください。

7.必要に応じてオプション"印刷を有効にする"を有効にします。

詳細については、刷板シートを作成するを参照してください。

8."完了"をクリックします。

これで新しい装置が作成されました。

プリネクトプレスルームマネージャー/プリネクトインテグレーションマネージャー のジョブデータが印刷機に送信されるために、プリネクトプレスルームマネージャー/プリネクトインテグレーションマネージャーに必要に応じてこの印刷機に自動的に登録されたシーケンスと自動的に登録されたPPFインポート設定を適用してください。JDF-PPFワークフローの場合は、さらにJDFインポート設定も設定します。

あと残っているのは、もう一方(プリネクトプレスルームマネージャー)の設定のみです。